ルカ1:13 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。
1:14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。
1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、
1:16 イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。
1:17 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」
ここには、救い主イエス・キリストの到来に先立って「前ぶれ」としての働きを担ったヨハネは、旧約聖書の偉大な預言者エリヤの霊と力を持って、イスラエルの子らを神である主のもとに立ち返らせる働きをすると語られています。
エリヤと言えば、列王記において、その活躍が記されていますが、それ以外の箇所では、旧約聖書の最後の預言書であるマラキ書に、その名が記されています。
マラキ3:23 見よ、わたしは 大いなる恐るべき主の日が来る前に 預言者エリヤをあなたたちに遣わす。
3:24 彼は父の心を子に 子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもって この地を撃つことがないように。
この御言葉は、明らかに、ルカ1章において引用されている表現と言えるでしょう。
「父の心を子に、子の心を父に向けさせる。それは、この地の民が破滅することのないために。」
エリヤの到来の目的は、あくまで、人類の救済のため、滅びへと突き進んで行く事のないためです。
救い主をお迎えするために、悔い改めは必要ですが、滅び行く事の無いための悔い改めであることを覚え、神の聖なる御言葉の御前に、自分自身の内にある罪をざんげし、神の赦しを頂く者とならせていただきたいものです。
そうすることによって、はじめて、父なる神と、神の子供とされた私たちとの交流が実現するのですから。
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