『深省すれば吾人の胸裡には、一たび鑿らば迸らんとして潜める水の如く「荘内魂」の脈々として流るゝを知り、心ひそかに高き矜りと、それに伴ふ任の重きを覺ゆるものである』と「序」の書き出しに記されているように、御家中派で組織(?)されている荘内松柏会が発刊した本。会誌「松柏」に寄稿された中世古元一氏著の「名君忠德公」、安倍季雄氏著の「天保おすわり事件」の2篇を一冊に「松柏叢書 第2号」としたもの。
先日、育成部研修会でお招きし講演していただいた石原純一氏の講演内容の根本となっているようです。
公による藩財政の立直しと救民が…(名君忠德公)、三方領知替えでの「雖為百姓不仕二君」…(天保おすわり事件)が、ここでも庄内藩士がお百姓さん(領民)を大切にし、お百姓さん(領民)が藩主を慕ったという歴史が熱く語られていた。
【名君 忠徳公・天保おすわり事件 《松柏叢書 第2号》】 ◯発行:1941年(S16)11月30日 ◯編輯兼発行人:長谷川信夫 ◯印刷人:大瀧德藏 ◯印刷所:大瀧印刷所 ◯発行人:荘内松柏會