FAIRY TAIL－フェアリーテイル－ 第192話『あたしの分まで』

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　エクリプスの扉が開かれ、この場にいる者たちが安堵の表情を浮かべ出したのとは対照的に、ルーシィだけは扉の中の様子を見て愕然とした。
　今すぐ扉を閉めなくちゃ…。
　あまりにも唐突すぎる一言に、ヒスイ姫らは驚きを隠せなかった。
　さっきまでは、扉を閉めないと行ったのが突然、扉を閉めてと慌てて言い出したからだ。
　当然、姫たちは彼女の言葉に猛反論。
　だけどルーシィは、先程見た扉の”向こう”がなにかを説明する。
　エクリプスの正体は、エクリプスキャノンという兵器ではない。
　本当の正体は、時間を繋ぐ扉。
　しかも、400年前と繋がってる というのだ。
　だがその直後、ルーシィの叫びも虚しく、ついに扉の奥から恐ろしきモノが出てきてしまう!!!!
　その正体は、なんと 巨大なるドラゴン だった。
　しかも、挨拶がわりと言わんばかりの咆哮だけで、辺りに暴風を撒き散らしてしまい、ひと踏みしただけで、強烈な真空波が遠い距離まで地を削ってしまい程の破壊力を見せつける。

　さて、なぜルーシィだけが”正体”を見破れたのかといえば、実は星霊界にいるクル爺が扉の解析を終えてルーシィに直接伝えた様だ。
　エクリプスの扉は、ゼレフ書の魔法と星霊魔法が合作装置。
　本来の役目は、時間座標を指定して時間移動ができるものであるが、現在は赤い月が出る『ルナティック』の影響で制御不能に陥ってしまい、400年前のドラゴンがいる時代と直結してしまったという。

　一方、影に飲み込まれようとしてたナツも、ようやく意識を取り戻す。
　未来を守る！
　そして、ウルティアに支えられながらも、影から脱出―― 大急ぎで城の外へと駆け足で向かい始めた。


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