風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

Chocolatier

2007-02-14 10:01:10 | 徒然なる日々
             

2月に入るとバレンタインデー特設売り場がアチコチに開設される。ショーケースに食い入る様に見入ってる女の子や、ハンドメイドコーナーでラッピングをいくつも手に取っている中学生達を見るとなんだか微笑ましい。自分もあんな風に必死になって、チョコレートを作ったりプレゼントしたりした時期があったんだなぁ~、と。

生まれて初めて「本命チョコ」というのを渡したのは、小学校4年生のときだった。同じクラスのおうちが駅前で新聞販売店を営んでいる、理数系が得意な勉強の出来る男の子だった。
ダイエーでチョコレートを買い、字の綺麗な姉に頼んでカードを書いてもらった。そして決戦の当日、小学校4年生の一世一代(?)の勇気を振り絞って放課後校舎裏に彼を呼び出し。そしてチョコレートを渡した
今思い出せば、何とも可愛らしいバレンタインだなぁ~(シミジミ)。私もドキドキだったけど、相手の男の子もどうしていいやら、だったかもしれない。

しかし初恋というのはいつの世も儚いものでして
そのチョコレートを渡している現場をクラスの女の子に覗かれ、「うわっ!チョコレート渡してるぅ!!」と叫ばれた…。せっかくの雰囲気が台無し。オマケに彼女に『○○が△△にチョコレート渡してた!』と言いふらされたため、その後意中の男の子とは気まずくなってしまった。嗚呼、純情故に
追い討ちをかけるように、その後すぐにお父さんの仕事の都合で彼は転校。なんか韓流ドラマ並みにクサイ展開だが、ホントの話。人生初のバレンタインデーの思い出は、スィート&ビターだ。
(実はその数ヵ月後、一度だけ意中の彼がワタシに会いにきてくれた。今頃どうしているんだろうね~。)


時は流れ、三十路ロードのバレンタインデー。我が家は相方の希望を重視。毎年ゴディバのチョコレートを4粒プレゼント。そしてふたりで2粒ずつ食べるという、何とも慎ましいイベントになっている(笑)。
スィートでもビターでもないバレンタインデーだけど、美味しいものを分け合えるパートナーがいるというのは幸せなことに変わりはない。