Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

メドックシリーズ シャトー・ランゴア・バルトン 2001

2010-04-29 18:14:15 | Wine



CHATEAU LANGOA BARTON 2001

サンジュリアンの3級シャトーです。


ランゴア・バルトンは印象的に大規模なシャトーであり、
交通量の多い県道2号線、
つまりメドックのワイン街道として知られる道路に面している。

第二級シャトーとして名高いレオヴィル・バルトンも、
ここでつくられている。

ランゴアもレオヴィル・バルトンも
ともにアントニ・バルトンの所有である。

その始まりは、1722年、
トーマス・バルトンが故郷アイルランドを離れ、
事業を始めるために当時大西洋の玄関口として大きな商業港であった
ボルドーへ移住したこと。
そこで彼は現在でも存在する
卸売商のバルトン・アンド・ゲスティエ社を創設した。

バルトン家は、
彼の孫ヒューの時代にさらに栄え財産も増えていった。
1821年、彼はシャトー・ランゴアを購入。
1826年にはまだレオヴィルの敷地が分割された際にその一部を購入する。
(それ以前は「ラスカーズ」「ポワフェレ」そして「バルトン」は
 一つのシャトーだった)

その後3世代が相次いでシャトーを相続したが、
1902年にロンドンで生まれたロナルドの代には、
フランスでの事業は大きく発展した。
また彼は2つの戦争の間もブドウ畑を無傷で守ることに成功し、
シャトーの発展の礎を築いた人物となった。
新たなオーナーとともに1951年、アントニーがフランスに移住、
1954年にバルトン・アンド・ゲスティエ社の所有権の50%を
シーグラムグループが握ることになったが、
1967年までアントニーは輸出部長として従事した。
彼は1967年に、レ・ヴァン・ファン・アントニー・バルトン社を創立し、
1983年にロナルドが亡くなった後シャトーを引き継いだ。
彼は娘のリリアンと一緒にバルトンの伝統を守り続けている。

1821年からバルトン家が所有し、
最も古くから所有者が変わっていない格付けシャトーとなっているのが
シャトー・ランゴア・バルトン。

サンジュリアン村で最も高く評価されている、
「レオヴィル3兄弟」の一つ【レオヴィル・バルトン】とは、
所有者が同じであるだけではなく、
同じ施設で全く同じ方法でワインが作られている。

その畑もレオヴィル・バルトンに隣接していて、
ジロンド川を見下ろせるメドックでも最も美しい場所に位置している。

ワインの製造方法はいたって伝統的で、
低温マセレーションなども一切行っていない。
醸造責任者にその理由を尋ねてみると、
「全く必要ないと思っているからだよ」という返答が。
“伝統的なスタイルを保ちながら、より洗練されたワインを造る”
というのがバルトン風のようだ。

古典的なボルドーの良さを残しながら、
より洗練された味わいに仕上がっているランゴア・バルトン。
長い時間の熟成が必要なワインなだけに
オールドヴィンテージを楽しみたい。


作付面積:カベルネ・ソーヴィニヨン71%、
     メルロー21%、カベルネ・フラン8% (情報古いかも)


<テイスティング>
色 エッジも中央もガーネット
  透明度低い 粘性高い
香 カシス 赤果実のニュアンス 乳酸菌 赤い花
  杉 ミント
味 アタックはマイルド カシス スパイス
  タンニンしり上がり 強め 結構張り付くがシルキー
  酸味はやや低め~中等度
  alc.12.5%くらいか
  余韻中等度 カシス 杉 タンニン
アッサンブラージュ予想 CS70% Me25% CF5%
アッサンブラージュ正解 不明
alc.正解 12.5%


いや~コレはまだまだ若かったです。
味わいも香りもカシスと杉って感じで、
あと5年くらい置いたらどんな風に変わったのかと思うと
もったいなかったな~という印象。
それでもそもそもガッツン好きの私にとっては
また飲んでみたいと思わせるワインでした。

アッサンブラージュは作付け見る限りでは
まあまあいい線当てに行ってるね。

それにしてもいよいよ・・・というかようやく3級に入りました。
6月ぐらいまではボルドー飲めるかな。
せっかくだから2級以降は秋に取っておこうかな。
夏季はドイツ白ワイン特集ってことでね。


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