不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

もやしもんとゴスロリ女~かわいいは正義~

2009-11-10 18:24:58 | 不毛
さて、前回の「見えないパンチに怯える夜」で自分の情欲の対象を明らかにして渋川モードを発動…したはずだったが、むしろここから本当の迷走が始まった(具体的には、1月から一カ月で前回の状態にまで到ったのだが、そこから今回の結論に到るまで八カ月かかっている)。


前回述べたように、ゴスロリ女なら全て同じように反応するのではなく、四巻にだけ強い情欲を感じることが明らかになったので、四巻にだけそうなる理由を分析することから始めた。そこで比較対照となったのがアニメ版の「ゴスロリキッス」であったが、結論としてはやはり大したことはなかった。いや、それは正確ではない。確かに、原作と違って肌がそのまま肌色だったので白と黒とのコントラストは成立していなかったし、「素」の声で話す場面に違和感を覚えたのは事実である。しかし、アニメ版に特有の演出である「沢木…君」に明らかに萌えたにもかかわらず、それを軽視するなど、明らかに予断を持って対応していた。その理由はこうだ。「放出のカタルシスと快楽の確認」の記事でも触れたように、(エロ)マンガの失禁を汚いと感じるどころかエロいと思うのは、色や臭いがないため愛液との区別がつかないからだ(まあアクメ顔の方に意識がいってる部分もあるだろうがw)。そしてこれに関係するのだが、マンガでショタや女装に全く問題なく萌えられるのは、要するに声という障壁がないからだ(ちなみに、現実だと臭いや体格、毛の生え方など様々な要素が邪魔をするw)。とするならば、声つきのアニメ版ゴスロリ女は、原作にはなかった違和感を感じさせるはずだし、それゆえに四巻ほどエロスを感じないし、萌えもしないはずだ……アニメ版を見たのは、考察を深めるためというよりもむしろ、以上のような推論を再確認するためでしかなかった(まったく、ぴこシリーズとか余裕で消費してんのにナニを狼狽してんだかw)。ゆえに、反応を軽視する形になってしまったのである。


こんな状態で精…もとい生産的な思考などできるはずもない。しまいには、情欲を抑え込もうとしたのはそれが所有願望だからじゃないかと「嫁」「愛」などの言葉で考えてみる始末だったが、自分にさえ何かから目を反らしていることが明白な白々しい思考実験だった。だいたい、所有願望なら沢木に嫉妬とかする(笑)はずだが、そのような兆候は全く見られなかったのである(ちなみに今なら、沢木もセットでW女装もアリだと考えるだろうw)。つまり明らかなこじつけにすきなかったワケ。


だから要は、単に情欲の問題なんだよね。しかも四巻限定だし(所有願望なら何で限定的かっつーの)wま、そういった肉欲は「愛」に含まれないのかもし大左衛門とか言いだすと袋小路へ一直線なのは明らかだったので仏恥義理で。さて、ここまでの分析結果を形にしておきたいが、ここで下手に書いたら聖闘士聖矢の話と結びつけたり同性愛関連の記事を反転して読む人が出てきそうでメンドーだな。かと言って、それを自覚してるって書いたら、気付かなかったはずの人もかえって意識するようになってやぶ蛇になる可能性高し。あ~、メンドくさ!いっそ

女だと思って四巻を読んで萌えてたら、男と判明してビックリ。でも最初のインパクトが強すぎて女のイメージが払拭できない。どーすりゃいいんじゃーwww

てな感じで自然に見えるカバーストーリー作ったろか。んん~、でもねえ。そんな風に捏造記事書いて、俺はナニをしたいんだろうね?そもそもここまで考えてきたのは、男だとわかった上でなお、ここまで強烈に反応しているからこそじゃねーか。虚構で塗り固めるくらいなら最初から書く必要はないし、万一そうするにしてもガラっと書き方(書くスタンス)を変えるなどすべきだ(例えばイスタンブール秘話1~みたいに)。


てな具合にあーでもないこーでもないとやっていたが、書きたいという欲求だけは失われておらず、むしろそれを押しとどめるのが大変だった(しかも当時は「ぼくらの」や「沙耶の唄(ネタばれ注意)」のことをメインに考えていたので)。そこでガス抜きとして書いたのが「ガラスのくつ」や「アディクト144酒店」、「もやしもん:祭の価値は?」などだった。が、どーにもそっから先が繋がらない……


こうして煮詰まった俺は、原点回帰を試みた。
そこで見返したのが「結城に押し倒され、抵抗しようと思っても抗えない状態で○○コ舐められたい。×首を舐められたい」という最初期のメールであった。あまりのアホさ加減に一通り笑った後で湧いた疑問……何かこの欲求おかしくね?


実を言うと、女装モノやショタは全く問題なくいける。いやむしろ、ふたなりと並んでダイスキだ(ちなみに、今までそれを否定するようなニュアンスのことを書いてきましたが全てウソですwこれについて喋ると長くなるんでまた別の機会にw)。それがなぜ重要なのか?おそらく大半の人は、俺がゴスロリ女への情欲を抑え込もうとしたと聞き、「実際には男なので欲望を否定しようとした」と受け取るだろう。しかし、女装モノやショタに欲情するのは自分にとってありふれたことなのであって、驚くことでも、否定することでもない。ゆえに注目すべきなのは、なぜ今回に限ってここまで抑え込もうとするかなのだ。さらに言えば、ふたなりにハマったきっかけ(うたたねひろゆき「誘惑」、成田香車「美悦の吐息」)からそうなのだけど、ふたなりにせよショタにせよ女装モノにせよ、最も興奮するのは挿入されたり手コキされたりすることによって感じ、射精しているシーンであり、これは今のところ例外はない(だから例えば、F.Sの「捕虜の掟」はふたなりが結構出てくるにもかかわらず、あまり反応しない。ふたなり上官がふたなり捕虜にヤられる話は○だがw)。これはつまり、ふたなりも女装モノもショタも全て「受け」の役割になっていた場合に最も強く反応することを示しているわけだが、そうすると上記のメールは二つの点で奇妙だ。まず一つは、「押し倒す」という表現に見えるように、明らかにゴスロリ女が「受け」ではないこと。そしてもう一つは、ゴスロリ女自身の射精が全く絡まないことである。


以上の要素から、俺がゴスロリ女をシーメールではなくまさに「女」として欲望したという可能性が考えられる。男だと知りつつそのカワイサにゾクゾクするなんてことは女装モノやショタでさんざん経験してきたが(ちなみにきづきあきらの描く性同一性障害のキャラにも強く反応したことがある)、おそらく今回特異な反応をしたのは、端的に言ってエロシーン(少なくとも下半身を見せる場面)がなく、しかもゴスロリ女の方から沢木にキスした(=主導権を握っていた)ことが原因だと思われる。そのため、ゴスロリ女絡みの妄想は「主導権を握る女」としてのものとなったのであろう。だが、ゴスロリ女が男だと頭ではわかっているため欲望のあり方にズレを感じており、それが欲望の受容を妨げてきたのだ。種がわかってしまうと単純極まりないのだが、抑圧の原因が同性愛だからだと安易な方向で考えてしまったことが、事態をはるかにややこしくしてしまったのであった。


以上が、ゴスロリ女への情欲、とりわけそれを抑圧しようとした理由に関する考察である。それにしても、ゴスロリ女のことを書くと同性愛関連の記事を裏読みする人間がいそうでメンドクサイなどと考えながら、自分自身が最もそれにミスリードされていたというのは何ともマヌケな話である。やれやれ、全く修行が足りませんな。二度とこのようなことが起こらぬよう、ここで高らかに宣言しておこう。



男だろうが女だろうが中性だろうが、人間だろうが間だろうが……かわい(or美人orエロ)ければ何でもいい!!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もやしもんとゴスロリ女~見... | トップ | 酷使病 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

不毛」カテゴリの最新記事