谷ゆきこ先生の少女コミック読み切りマンガ発見
（私にしては発見なんです・・・）
恋のローマでチャオ！ 昭和４５年（１９７０）
このマンガねぇ～、初めて読んだ時はぶっ飛びましたよ
だって、何度も言うようですが谷先生と言えば
美しいバレエマンガ・主人公は薄幸な少女・鉄板セリフは「〇〇ちゃんはお空のお星様に
なったのね・・・涙涙」 てイメージでしたから。
それがこのマンガは・・・
主人公は藤本めぐみ・愛称チャック
パイロットのパパ（愛人じゃないよ）の飛行機でイタリア見物へ。
なにしろ喋る喋る！隣のおば様（他人なんだよ）迷惑そう。
ついに口へチャック
観光をしている途中、パパとはぐれてしまったチャック。
会社に行くと、もう日本へ発ったと言われてしまう。
「チックショ！」・・・そしてこの顔・・・ガニマタ歩き・・・あぁ谷先生のイメージが・・・
その上、不良にからまれ バイクに乗せられ 連れて来られたのが大きな屋敷。
実はパパが 「外国の家庭というものを知るためメイドとしてつかってやってくれ」 と
頼んでいたのだ。
お屋敷にはこんなカッコイイ坊ちゃんも。名前は二コリーノ。
チャックはひと目で
しっかし顔濃いなぁ～。
自己紹介が「おひかえなすって」・・・た・谷先生の・・・イメージが・・・
だから、こんなおしとやかなカットを見るとホッとする。
日本女性の名誉にかけて一生懸命働くチャック。
負けん気の強いチャックは、恋のライバル、アンジェリータの意地悪にも負けずにやり返す。
「ニャロメ！！」 ・・・
おぉーーま・まさか谷先生のマンガでキスシーンが見られようとは
貴重なのでは発見なのでは
（でもこれはチャックの夢の中
のひとコマ）
チャックから、二コリーノとキスしたと聞いた（モチロン「夢の中で」とは言ってない）
アンジェリータからボロボロにされた二コリーノ。
「ぼくのガールフレンドになってくれ」と言われニッコリ。
こんなにボロボロ姿・・・「かなしいバレエまんが」では絶対見られない姿だゾ。
しばらくして日本へ帰るためパパが迎えに来た。
「友達になるって約束したばかりなのに」・・・悲しそうに飛行機をみつめる二コリーノ。
と、そこへあらわれたのはチャック。
「まえにパパが消えちゃったでしょ。だから今度は私が消えてあげたの。
それにまだ冬休みのこってるんだもの。
日本へ行ったらパパびっくりするだろうなぁ。」
飛行機を見上げ笑う二人・・・
二コリーノ、顔濃いよー！
こんな内容なのですが。
主人公の性格に加え、口から出る言葉が
「けちな野郎にござんす」「あっとおどろくタメゴロー」「チックショー」
もう何から何まで「た・谷先生のイメージが～
」 ガラガラガラ～～
でも面白かったです
昭和４５年と言うと、ちょうど私達が「さよなら星」を読んでた頃。
あの頃に片やこんな爆笑マンガ（？！）を描いていたかと思うと、なんか不思議な感じ。
少女コミックには、以前紹介した「フラミンゴの唄」といい今回の作品といい
他では見ない、かなーーーり個性的な主人公のマンガを描いていたんですね。
他にもこんなマンガ描いてたのかなぁ？
だとしたら、もっと読んでみたいなぁ～。
