インターステートハイウエー40が峠に差し掛かり、久しぶりに周囲の視界を遮るものが現れました。
大型トラックが喘ぎながら坂道を登っていきます。
峠を登りきると大きく視界が開け、台地状の地形が前方に見えてきました。
進行方向に標的物が見えてくると、それが励みになります。
心なしか、周囲に緑が増えてきたように感じられます。
送電線と交差しました。
道路に平行して鉄道の線路も見えています。
木立の高さが今までとは明らかに異なります。
遥か正面に緑の連なりが見えていました。
しかし、そうは言ってもハイウエーはまだまだ砂漠の中に続き、時計がそろそろ12時に近いことを教えています。
ガソリンメーターがエンプティーまで、残り四分の一程になってきました。
丁度その頃、高速道路の出口、EXIT142の表示が目に入ってきました。
ここが当初予定していた、昨夜の目的地ニードル(Needles)かもしれません。
このような出口付近には必ずガソリンスタンドと飲食店が設置されています。
日本の高速道路のパーキングエリアのようなものですが、日本と異なり、料金所もなく、そのまま一般道に繋がっています。
案の定、EXIT142のすぐ横にはガソリンスタンドが設けられて、コンビニのように食物や雑貨、それと、この店では西部劇に出てきそうな種々のグッズやお土産品などが販売されていました。
日本でお世話になった方々の顔を思い浮かべて、お土産でもと思ったのですが、旅はこの後まだ10日以上も続きます。
お土産は東海岸に行ってから探すことにしました。
ここのコンビニではサンドイッチと、冷蔵庫の中に並んでいたユーモラスなデザイン容器のミルクを購入し、車の中での昼食となりました。
この牛乳が本当に美味しかった!
私は旅にでると、なるべく地の物を食べるように心がけています。
一般的に、その土地毎に潤沢なものが一番旨くて、新鮮で、安価です。
例えば、パパイアなどの南国の果物は南国で食べるのが一番美味い。
日本で高いお金を出して、南国の果物を食しても、それ程ではありません。
その産地に出かけ、その旬に食べるのが一番美味いに決まっています。
しかも何処よりも安価です。
でも不思議ですね。アメリカのレストランでは「地の物、旬の物が旨い」という経験則が、それ程当てはまりませんでした。
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