9時10分。トリプルAのレスキューに何度もお礼を言ってから、再びIS40を東に向かって、スリルとサスペンス、夢とロマンのドライブを再開しました。
走り出してから30秒もすると、ドアのノブが静かに「カチャ」という音を立て、オートロックがかかりました。
アー、確かにそうだったな~。
今までも車をはしらせると自動的にロックがかかていたよな~。
キーを付けたままだとドアは自動的にロックが掛かることになってるんだ!
「聞いてないよそんな話!」。
レンタカーを借りるとき、契約書にサインしたら、使用説明書の一枚も提示されなかったんですから。
しかし、このとき思いました。
日本ではレンタカーを貸し出す時、絶対にこんなことは無いだろうと。
どちらかと言えば日本では過剰なくらい客に「親切」を尽くします。
わが国では昔から客に「おもてなし」を尽くす文化があり、それは良い意味でも悪い意味でも日本の商売、接客に受け継がれています。
多すぎて無駄も多く、コストパホーマンスに劣り、昔流儀の個人商店などはすっかり淘汰されてしまいました。
しかし、それでも日本文化の中で引き継がれてきた、木目細やかに客へ配慮を尽くすスキル、個々の顧客の要望を汲み取って次に繋げるスキルなどは我々の強みだと思われます。
時々数字だけ分析したコンサルタント会社の解説を元に、日本での営業戦略を組み立てるような愚かな行為を見かけますが、強みを全部捨ててしまって、新しいやり方だけを猿真似するような事は実に愚かな行為だと考えます。
そんなやり方は、どうせ結果を伴わない筈ですから、あえて言葉にする必要もないことではありますが。
何もない砂漠を、殆ど神経を使わずにドライブしていると、様々な思索が頭に浮かびます。
果たしてそれが妄想なのか、まっとうなアイデアなのかは即時に判断できませんが、それはそれで、頭の体操としては面白く、興味深い経験なので、単調な景色の中の運転に飽きる、ということはありませんでした。
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