何処かに書いたと思いますが、私は10年以上も前から腕時計を持たずに会社生活を過ごしてきましたので、今回の旅でも腕に時計はありません。
しかしそうは言っても、宿はモーテルを利用する予定でしたから、モーニングコールは期待できないので、目覚まし時計を持参しました。
その目覚まし時計を車のダッシュボードに置いて、時間を確認しています。
時差調整をしていない時計の現在時刻は午後5時を過ぎています。
実際の山岳時間ゾーンとしての現地時間は午後6時を過ぎています。
外はまだ十分に明るいのですが、道は果てしなく続き、日没までに目的地に辿り着けるか心配になり始めていました。
今日の最終目的地はモニュメントバレー。
昔よく見たテレビの西部劇で、幌馬車が走る背後のシホンケーキのような姿の岩山が印象的でしたが、その光景が見られる場所が今日の最終目的地です。
そのような場所は、陽が沈む瞬間の、岩山が大地に長く影を伸ばしたときがフォトジェニックなはずです。
しかし、日没に間に合うか微妙になってきました。
太陽と競争です。
延々と続く砂漠の道では、車の姿を殆ど見かけませんから、多分パトカーも居ないでしょう。
だんだんと車のスピードが上がってきました。
道路の中央の黄色い破線は「追い越し可」を意味しますので、遅い車はどんどん追い越します。
左ハンドル車の運転にもすっかり慣れました。
ナバホインデアンの居住区を通過します。
と言うことは、目的地の西部劇の舞台もそう遠くはなさそうです。
途中の追い越し禁止区間では自制してスピードを落としましたが、左程の影響もなく、
傾きかけた太陽が、岩山の西壁を照らし始める頃、
それらしい光景が見え始める場所に入ってきました。
小学生の頃に、テレビで見ていた「ララミー牧場」や「ローハイド」の世界に出会える期待に、胸が膨らみます。
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