ミシガン大学植物園の散策を終えて、次に目指すのはナイアガラの滝です。
今夜は可能な限り、ナイアガラ瀑布に近い場所に宿を取りたいと、ナビで、ナイアガラの町バッファロー(Buffalo)までのルートを検索すると、予想外のルートラインが示されました。
私が当初想定したのは、デトロイト(Detroit)からエリー湖の南岸を経由して、オハイオ州を経てナイアガラに至るルートです。
しかしナビが示したルートは全く違っていました。
図で示しますと、当初私が想定したのは青い破線が示すルートで、ナビが示したのが赤い実線です。
どちらが近いかは明らかですが、ナビが描いた線は何と!カナダ国内を経由するルートだったのです。
オ・・・! と一瞬思いましたが、直ぐに「アメリカの一般的なレンタカーに設置されたナビであれば、一般的なアメリカ人が運転するのに不都合なルートを示すはずはない」と考えました。
それと、ナイアガラ滝では、観光客は比較的自由に国境を行き来できる、とガイドブックに記されていたことを思い出しました。
計画段階で地図をながめた時も、カナダを通ると近いのになー、とは思っていましたが、ナビが背中を押してくれたのです。
判断できれば、早速出発です。
時計は14時を示していました。
雨は本降りでしたが、デトロイトが近づくにつれて収まってきました。
30分程でデトロイトの街が見えましたが、そのまま、通過します。
この時ナビを確認すると、バッファローまで346km、予定走行時間は4時間12分でした。
それにしてもナビは画面が小さくて大雑把ですよね、慣れるまでに結構苦労させられまた。
そして、いよいよカナダに渡る橋に差し掛かりました。
橋の手前に料金所があって、米ドルで支払いましたが、正確な料金は覚えていません。
多分5ドル程度だったと思います。
橋の頂を越えると、眼下にカナダ国内のウインザー(Windsor)の街が広がりました。
橋を降た所に入国審査の検問所がありました。
他の車は空港の入国審査と同じペースで、通過して行きます。
いよいよ、私の番です。
車に乗ったまま窓を開けて、パスポートを審査官に渡しました。
審査官は20代とおぼしき、丸顔の普通の女の子でした。
しかし、矢鱈と質問が多いんですよね。
「一人ですか?」
「奥さんとご一緒じゃないんですか?」
「何処から来たのですか?」
「入国目的は何ですか?」
「年齢はおいくつですか?」
「カナダは初めてですか?」
等々と
日本人が珍しくて、個人的な興味で質問しているんじゃないかと思ったほどです。
それでも、カナダへは無事に入国することができました。
自分で言うのもなんですが、前科はないし、善良だし、人相も悪くないので、拒絶されることはないと思いましたが、正直ほっとしました。
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