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かいごん塔 梅畑

2015-03-19 11:21:21 | 九州の梅を訪ねて

 

 若山牧水の生家を出て、国道446をはしり、右折して国道388に入りました。

 

 道路情報の電光掲示板に赤く「通行注意 路面凍結」の文字が見えています。

 

 

 暫くはしって左折し、町道106号に入ります。

 

 曲がり角に「梅園へ あと4k」の掲示を確認しました。

 

 

 2,3キロも進むと新折立橋に出ました。

 

 水清谷川に掛かる新折立橋には、水清谷音頭が刻まれていました。

 

 「山はつづらん 高峠 ホラ ・・・ 」とあります。

 

 

 

 なんだか、ほんわりのどかな気分になってきました。

 

 「梅園 →」 の看板の先には小高い尾根に登る道が見えていました。

 

 

 イギリス湖水地方のハイ・アドヴェンチャーを想い出させる、車一台がやっと通れる程の道を上って行きます。

 


 

 5分程もはしったでしょうか、突然目の前に空が広がりました。

 

 

 そして、そこで目にしたのは、標高数百メートルの峰に広がる一面の梅畑でした。

 


 

 周囲には、人の気配を全く感じさせない峰々が連なります。

 

 

 こんな光景は見たことがありません。

 

 

 たまたま、剪定作業をしていた方に、お話を聞いてみました。

 

 この峰の名は「かいごん塔」で、平成元年に梅木を植栽し、折立の集落の人達が麓から通いながら実梅(南高梅)を育てているそうです。

 

 

 この場所は寒暖の変化が大きく、良質な実梅が収穫できるそうです。

 

 写真では、十分にスケールが表現できていませんが、この梅畑一面に花が咲く光景を想像するだけで、瞳孔が拡散するような気分になりました。

 

 帰りも慎重に下りて行きましたが、雑木林の中から猪でも出てきそうな雰囲気です。

 

 

 

 戻り道で再度折立橋を渡りましたが、水清谷音頭四番の

 

 「霜の峠路 雪の峰 ホラ ・・・ 

 

 親の築いた 道清く ホラ ・・・」

 

 との文言に、高い尾根の上を開墾し、子孫に残してくれた先人達への感謝の気持ちが溢れていました。

 

 

 

 

 

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