ロッキー山脈を越えて、アメリカ大陸横断の旅は、いよいよ佳境に入ってきました。
アメリカを横断してワシントンDCまで続くインターステートハイウエーIS70は、山岳地帯を抜けるとロッキー山麓の町デンバーへと入って行きます。
道路標識に初めてデンバーの文字が現れました。
「さて、いよいよ」という気持ちと、「ここまで来れば何とか」という気持ちが半々です。
ここから先は矢鱈と距離が長いのですが、多分ただそれだけ。
次の目的地セントルイスまでは一本道です。
一番注意すべきは「油断」かもしれません。
デンバー市街に入ってきました。
チラッと車窓から眺めただけですが、デンバーは風光明媚で、落ち着いた静かな趣の街でした。
西にロッキー山脈を望み、毎朝東の平原から昇る朝日を浴びる町が、喧騒の街であるはずもないと思えます。
私は昔々、北海道に憧れ、20年近い歳月を北国で過ごしたこともあって、北海道びいきなのですが、このデンバーは、西に日高山脈、東に十勝平野から昇る朝日を、日々に眺める帯広と似ているような気がしました。
でも、今日はゆっくりお邪魔している時間はありません。
先を急がねば。
この頃になると流石に、ナビのアナウンスに戸惑うことはなくなってきました。
デンバーの町を、道路の分岐点を間違えることもなく、スムーズに通過して行きます。
一度ハイウエーを降りて、ガソリンを補給しましたが、遠くにデンバー空港を見ながら、僅か15分程でデンバーを通過しました。
デンバー郊外でハイウエーが進路を南へ向けた時に、右手奥のロッキー山脈が白い雲の下で私を見送ってくれました。
草原に果てなく送電線が延びています。
道は一直線に地平線へと続いていました。
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