今、手元に地図を確認しながら書き進めていますが、どうやらバイル(Vail)というスキー場を通過しているようです。
道路に沿って流れていたコロラド川の源流がこの辺にあるようです。
インターステートハイウエーIS70は徐々に標高を高めていきます。
すると、何やら路面が白くなり始めてきました。
そうなんです、実はこれを心配していました。
今回の計画ではロサンゼルスからモニュメントバレーまでの想定ルートは1つでしたが、そこから先はロッキー山脈を迂回し、南のサンタフェを経由するルートも考えていました。
距離的にはモニュメントバレーからロッキーの真ん中を突っ切るステートハイウエーS160が最短ですが、早朝や夕方にそこを通るのは、かなりリスクが大きいと考えました。
しかし、前ページで記載したように、ナビが最短時間のルートをインターステート70のルートで示したので、そうであればロッキー越えも大丈夫だろうと、判断したのです。
ちょっと甘かったでしょうか。
この場所へ来るまでチェーン規制の標識はありませんでしたし、対向車も特段に変わった様子もなく走行しています。
それでも流石に、下り斜面では慎重を心がけました。
凍結路面の下りは非常に危険ですから。
雪道での運転経験は25年以上もありますので、そんなに心配はしませんでしたが、それでも事故は絶対に避けたいので、車間距離も十二分に取ります。
ハイウエーは幾度かのアップダウンを繰り返しながらロッキー山脈を越えて行きます。
すると間もなく前方に、斜面全体が雪壁となった尾根が現れ、IS70はその下にトンネルを用意していました。
トンネルを抜けると、路面の色が凍結を思わせる白色から、水で湿った褐色に変化しました。
トンネルで潜り抜けた尾根が分水嶺だったのでしょう、もう大丈夫です。
ハイウエーの横にはまだ雪が残っていますが、それも束の間。
ここまで来れば、ハイウエーの路面は完全に乾燥しています。
時刻は12時半頃だったでしょうか。
理想的な時間帯に、無事ロッキー山脈を越えることができました。
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