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雲の中のアンナプルナ・ベースキャンプ

2014-05-23 13:07:39 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 3月12日

 

 ABC(アンナプルナ・ベースキャンプ)のGH(ゲストハウス)で目を覚ますと、窓の外は薄暗く、朝の光が見えないまま時が過ぎてゆきます。

 

 身支度を整えて外に出ると、周囲は雲で覆われていました。

 

 

 もう一日滞在し、山の景色を楽しむプランも考えられますが、帰国する飛行機が18日午前なので、余裕あるスケジュールを考えて下山することにしました。

 

 雪でも降り出すと面倒ですから、下山を決めたらなるべく早く出発する方が安全です。

 

 朝食を摂り、チェックアウトを済ませ、7時半に下山を開始しました。

 

 

 多くのトレッカーに踏み固められた雪道を、ハイペースで下り始めました。

 

 振り返ると、雪に埋もれそうなABCが見えていました。

 

 

 緩やかな斜面を順調に下って行きます。

 

 靴に付けた滑り止めが利き、無駄な筋力を使わずに済みました。

 

 

 傾斜が大きくなり始めた場所でもう一度振り返ると、ABCが谷の底で、周囲の岩と見分けが付かなくなっていました。

 

 小走りに下る途中で、先に出発したウズベキスタンの子供を背負った男性を追い抜きました。

 

 男性が後から「グッドラック」と声を掛けてくれました。

 

 私も足を止めずに「グッドラック」と答えます。

 

 グッドラック皆さん、グッドラックABC。

 

 

 出発してから20分ほどでマチャプチャレBCが見えて来ました。

 

 

 マチャプチャレBCを迂回し、更に先を急ぎます。

 

 

 V字に切れ込んだモディ・コーラの谷に下って行きます。

 

 どの岩壁も昨日より白さを増していました。

 

 岩壁の中に凍った滝を目にすることは、これから先の人生で、そうはないかもしれません。

 

 

  

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

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コメント
 
 
 
ABCはドキドキ (田宮)
2014-05-23 13:47:18
ABC到着から自分がその場にいるような興奮を覚えながら読んでいます。後ろを振り返り、振り返り、名残惜しいことでしょう。「アンナプルナ」は日本の登山隊が我々にも忘れられない山にしてくれました。まして「山男においておや」ですね。また読み直します。
 
 
 
良い想い出になりました (ブログ管理者)
2014-05-24 18:47:25
雪山を歩くのは多分30数年振りかもしれません。今回もABCまで行けるとは思っていませんでした。感謝、感謝です。
 
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