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水墨画の世界

2014-05-23 14:28:27 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 谷の中に入ると道も細く、傾斜もきつくなります。

 

 雪道を歩いた経験のないトレッカーは、緊張を強いられる様子が見えます。

 

 もし、一晩で30センチ以上の雪が積もれば、ここは更に困難を伴う場所となるはずです。

 

 

 私は先を急ぎました。

 

 出発してから50分程で、昨日、抽象画のようだと感じた岩壁の下に出ました。

 

 

 灰色の雲が空に広がっていますが、大気は安定しているように見えます。

 

 周囲に潅木が現れ始めましたから、標高が下がり、気温も上昇しているはずです。

 

 

 しかし、こんな場所でもスリップすれば滑落事故につながりますので、油断は禁物です。

 

 

 

 周囲の谷は安らぎに満ちた不思議な静寂に包まれていました。

 

 モノトーンの水墨画のような景色の中を下り続けました。

 

 ピカピカの晴天だと見ることができないはずの景観を、存分に楽しませてもらいました。

 

 日本であれば、このような岩と雪の織りなす光景は、熟練した登山者のみが見ることができる類のものです。

 

 

 

 贅沢な景色が続く谷が広がっていました。

 

 

 しかし、山の贅沢は危険とも隣り合わせです。

 

 雪崩れの痕を随所に見かけました。

 

 

 そして、河原に摩耗して角の取れた石が現れるころ、

 

 

 谷に水が流れ始め、空に青が見えるようになってきました。
 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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