セントルイス(St.louis)の街を出て、インターステートIS55を北へ走りました。
このハイウエーもほとんどが直線です。
私の頭の中には「アメリカ南部は農業、北部は工業」といった先入観がありました。
しかも無意識の内に、関東平野のような、田園風景に隣接して家屋が密集する地域を北部のイメージとして持っていたのです。
セントルイスを過ぎたら工業地帯が始まり、民家や工場などが続く光景があるだろうと漠然と考えていました。
がしかし、
恐れ入りました。
ハイウエーは広大な畑のド真ん中を、ひたすら北へと向かうばかりです。
地平線が見たかった私は、こんな光景が好きで、運転に飽きることはないのですが、流石に、畑の中を突き進む直線道路の果ての無さには驚かされました。
こんなに広大な畑を作って、作物を収穫したら、後はせっせと食べるしかないですよね。
道理で、アメリカ人は肥満や高コレステロール血症が増えるわけだ。
一人で運転していても、周囲の見慣れぬ光景に刺激されて、様々な思いが頭に浮かんで来るので、あっという間に時間が経過します。
そして多分、ここが州都のスプリングフィールド(Springfield)でしょう。
この場所で、ハイウエーは向きを北東に変えましたが、その先も道は直線のままでした。
この頃から西の空がだんだんと色付き始めました。
やがて、夜の帳が辺りを包み始め、
街路に灯が点りだす頃、ブルーミントン(Bloomington)の町に到着しました。
目的のモーテルにチェックインしてから、近くの大きなスーパーマーケットでサンドイッチとイチゴとワインを買ってくると、今夜も質素な夕食を摂りました。
今日の走行距離は936キロです。今日も本当に良く走りました。
でも食事はこれで十分です。
酸味のあるイチゴをつまみながら、少しのワインにホロッとして、お腹も気分も満杯となりました。
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