市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

ショートした脳

2008-05-31 | 生き方
 この世界がどうなっているかを、テレビと新聞だけで判断している人の意識をときどき想像してみる。ほとんにそういう人間はいるのだろうかと、思うのだが、夕べ見た、テレビの討論番組で、この人物はそういう類の人ではないかと思える参加者を発見して、とうとう最後まで討論番組を見てしまった。

 かれは後期高齢者の健康保険料の天引きは当然だと、主張していた。年寄りの医療費がかかりすぎる。それ相応の負担はしてもらいたいという。その掛かりすぎる
理由の一つで、声色まじりの親父ギャグを演じる場面がった。つまり病院の待合室で、「あれ、今朝は・・さんが見えてないけど、お病気かしら」とおばあちゃんがいったという小話をもちだした。それを聞いて場内はシーンとしてだれもわらわなかった。こんな20年もまえのジョークなどだれでもしってたわけだ。

 病院がお年寄りの社交場になっている。こんな無駄を省かなくてはならないというのだ。どんな統計や事実にもとづているのか、自分の脳のなかのイメージでものを言っているのだ。そして、かれのイメージは20年まえにみたテレビや新聞で形成されたものであろう。

 いくらなんでも、いくらぼけがはいりかかっても、病院を社交場として通うような年寄りがいるものかと思う。今は、宮崎市ならスポーツクラブ、250円で一日たのしめる温泉(加江田温泉)イオンモール、街中一服コーナー、ヘルストロンなどの電磁医療機器の無料施療所、ケアセンターなどなどいくらでもある。わざわざ病院に行くのは、体の調子が悪い、つまり医療を必要とするから通うのである。遊びで病院にか通えるか。

 ちょっと想像すれば理解ができることが、意識に上らないのだ。後期高齢者から
医療費を年金から天引きするけちなことを考えだした政治家たちのやったことは、
討論に値するとは思わない。大阪だったが、道路関係の公共施設で、一般職員の
給与が年300万円、何十人もいるとか、その天下りした役員2人は1000万円、仕事は施設の鍵を開け閉めするだけだという。これもテレビの情報だから、真偽のほどはわからないとしても、他の事例からもありえる。その他、この税金を渉猟するシステムを廃止するだけでもかなりの経費が浮くだろう。

 さらに後期高齢者のホケン証をみたことがあるだろうか、お粗末な紙カードである。審議委員会に配布されれう資料、毎月配布される県や市の広報、読むに値しない紙くず類の豪華さとくらべてどうだ、そのけちくささで、無駄を省いていますというつもりだろうか、こんなものだから、すでに紛失がひんぱつしているのだ。そのまえに広報紙類の再点検がいる。その他、県立芸術劇場、県立美術館、県立図書館のすざまじい電気料、劣悪な設計ミスから来ている無駄な入れ物群の改良などもありうる。

 おばあちゃんやおじいちゃんが病院の待合室で、生き生きと会話を楽しむシーンだけを捉えて、医療費を浪費するというような発想しかできないとは。

 耳あれど、聞こえず、目あれど、見えず、脳あれど、使わす、すべてをテレビと新聞にお任せして生きがちなぼくらの発想の再点検が、まず必要であろう。

 

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