すべてのみちはここに

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宝物は 
いつもここにある

発酵的生き方

2016-11-11 | 発酵
発酵とは
命が生きたまま次の命に受け渡されて
命のリレーが続いていくこと。
その時その時、段階によって違う菌が現れては
その働きによって
命が変容していく。


腐敗菌の役割は掃除屋さん。
リセット。
発酵の世界では小さくなっていて
いるけどおとなしくしている。
必要な時がきたら一気に増えて力を発揮する。

発酵か腐敗かの二つの世界にはっきり別れてるわけじゃなく
ほとんどは日和見菌。
日和見菌は優勢のほうになびく。


動物、植物、虫、微生物・・
すべての命は(というより全てで「命」)
より良い方に向かっていくように
なっている


だとしたら
菌たちをはじめ更に大きな生き物たちは
どうして
するべき仕事、行くべき方向が
わかってるのか?


それは
ただ
それぞれが「好きなこと」をしてるだけだとおもう

その仕事はその「好物」として
個性・習性・本能としてインプットされている


こういうこと興味あって実感してみたいかたは
生きものを飼ってみることをおすすめします。
それもできるだけ小さい生きもの
キッチンで発酵食品、(ぬか漬、天然酵母パン、味噌、、などなどは菌を飼うこと)
畑をやってみるというのも土の中の微生物を飼うことです



人間もそれに習ってやってみたら
おもしろいと思う
「好き」に従う
「個性(持って生まれたキャラ)」を伸ばす








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たとえば
眠れないことが問題と思ってる時
「眠れない、眠らなきゃ」って思ってるうちは眠れない

食べ過ぎるのがいけないと思ってると
「食べちゃダメ食べちゃダメ」っておもって
食べ物のことが頭から離れない

掻いちゃダメーって思ってると
いつまでも痒いし



だけど何か別のことに気を取られて
いつのまにか夢中になってたりするとき
「問題」、忘れてる




「問題」を克服しようと取り組んでる姿勢のときは
私はその問題とともにある。
私も問題も同じ世界の住人。

そうじゃなくてこんなふうだったらいいな
ということがイメージできたら
その「こんなふう」を始めちゃう
できるとこから始めてしまう

そしたら
私の住んでる世界が明らかに変わってくる




否定 批判
そんなの正しくない!
そんな考え方おかしい!
正しい方向に変えなきゃ!

の時は
私は「そんな世界」と共にあるしかない


私はこんな世界に住みたいなあ
こういうのが好きだなあ

行動し始めたら
そちらに向いていくしかなくなる


ダメ!、ダメ!は「ソレ」としっかり手をつないでるってことなんだ

わたしにはこれが心地良い
わたしはこれが好き

そういう選択を続けていくことは
本来の「わたし」に近づいていくこと

わたしにはわたしの役割
あなたにはあなたの役割

それぞれ持っている個性が際立つ
多様性
みんな違ってみんないい
でしょ


ひとの分まで演じようとがんばったら
ボタン掛け違うみたいになって
スムーズじゃなくなるね


じぶんの分にだけ集中すれば
うまいこと運ぶように
なっている

 
それが発酵道

みちしるべは
好き ワクワク 心地いい 楽しい
そういう仕組みになっているみたい



そういえばずいぶん前に読んだけど
オススメ本⇒「発酵道」寺田啓佐