ずぶ濡れ逃避行~雨ニモ負ケテ、風ニモ負ケテ~

しがない三十路の役者の戯言でございます。気が向いた時にでも眼を通して頂けたら、これ幸いかと思われます。

1月26日(土)

2013-01-30 02:21:14 | 日記
1月26日、土曜日。



2013年一発目の観劇をして来たぜ。

4年という永きに渡りお世話になりました劇団《劇団お魚レモンパイ》さんから離脱するという苦渋の決断を下した身としましては、やはり色々と感慨に耽っちゃいそ~だし暫くは演劇から距離を置こうと思っていたものの、マイメン(親友)が出演するとあっちゃ~話が別だっ!

「いかなる時も“マイメン”を第一に考える……それが真のハードボイルドってもんさ……ヘヘッ……」

ってなもんで行って参りました。新宿の「タイニイ・アリス」なる劇場にて《47ENGINE》という名の団体さんがお送りしている舞台、『幕末純情伝』を観に!




………まぁ『幕末純情伝』ったらコレですよね。
“つか こうへい”さん原作の「新撰組の“沖田 総司”はBカップだった!?」という斬新な解釈が話題になった“牧瀬 理穂”さん主演の映画。

いやぁ~、公開当時は地元駅前の映画館まで観に行ったなぁ~…。当時のワタクシ(童貞)は“牧瀬 理穂”さんに目がなかったものでしてね。確か『僕らの七日間戦争』の2か3と同時上映だった様な気が……あっ、舞台ですよね。舞台の話をしましょう。


ってかワタクシは観た事ないのですが『幕末純情伝』って元々が“つか こうへい”さんの作・演出の舞台で今だに数多くの団体がリスペクトして大小様ざなな劇場にて上演されてるみたいでして、この作品も“つか こうへい”さんの舞台を《47ENGINE》さん的に脚色した作品とのことでした。

オリジナルである“つかこうへい”作品を観た事はないのでドコまで忠実なのかは分かりませんが、実は女であった“沖田 総司”と新撰組副長の“土方 歳三”と“坂本 龍馬”とが織り成す三角関係を軸に激動の明治維新を駆け抜けた志士達の生き様を時代劇というよりも時代錯誤的に現代的な表現や下ネタ!?も頻繁に取り入れつつ観客に楽しんでもらおう♪っていうチャンバラありのエンターテイメント活劇って感じでしたね。映画もこんな感じだったかなぁ……。


まぁ、しかしながらワタクシ的には……うぅ~ん…って感じでしたね。

ナニが“うぅ~ん”って、そりゃ……




“沖田 総司”が“牧瀬 里穂”じゃなかったのが。

………まぁ“沖田 総司”を演じられた女優さんには申し訳ないキモチで一杯なんですが、それぐらい強烈な印象として残ってるって事ですな。劇中も青二才の頃(童貞)の甘酸っぱい思い出が甦ってきたかの様に“牧瀬 理穂”さんに想いを馳せてしまって観劇どころじゃありませんでした。「…映画でも下ネタあったかなぁ……マキセが下ネタ……はふぅ♪」ってな具合に。

それだけ当時のワタクシ(童貞)は“牧瀬 里穂”さんに首っ丈だったって事ですかね。


と、まあ冗談は置いといて。ワタクシのケースは行き過ぎだろうと思いますけど、やはり既存の戯曲なり予め作品として存在しているモノを改めて演じるってのは難しいことなんでしょうね…と思いました。
演劇以外にも言えることなんでしょうけど、強烈な印象として残っている存在ってのに否応なしに重ね合わされてしまう訳だし、自分ではオリジナルな表現のつもりでも無意識の内に踏襲してしまったりと……。

全く新しい表現なんてのは皆無に等しいんでしょうけど、その中でもオリジナリティを追求することの難しさ…そして楽しみを改めて思いました。はい。


いやぁ~、しかし長かったな!(笑)

3時間!?くらいの大作を途中休憩があったとはいえ、お世辞にも座り心地のイイとは言い難い小劇場の座席で観るのは……苛酷でしたね。
ご存知かと思いますが、ワタクシはちょっとでも油断して不衛生な生活を送ってしまおうものなら、たちまち“デキモノ”が出来てしまう様なとてもデリケートなお尻の持ち主でして。そんな桃尻のワタクシにとっては……苛酷の一言に尽きましたね。はい。


そんな《47ENGINE》さんの公演『幕末純情伝』は今週の日曜日まで上演なさっているらしいので、興味を持たれた方は是非とも劇場まで足を運んでみては如何でしょ~か?


ちなみに当然ながら“牧瀬 里穂”さんは出演していません。ワタクシの妄想です。





牧「……お主、見かけによらずデリケートなお尻をしているみたいじゃな……」


俺「…は…はい…(ゴクッ…)…」





牧「ヒューヒューだよ~♪」





……あ…有難き御言葉っ!(泣)






東京杉並高円寺、午前二時





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