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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 南アルプス 甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走

2025-08-07 11:35:19 | ガイド山行/バリエーションルート登山
8月5日~6日は、個人ご依頼で南アルプス 甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走のガイドでした🏔
当所の計画では北鎌尾根を予定してしていましたが、北方面は天気が崩れる予報になってしまったので比較的天気の良さそうな南アルプスに変更しての実施でした。初日の始発便のバスで北沢峠に上がってから先ずは甲斐駒ヶ岳に登頂、その後六合目小屋に泊まって翌日の鋸岳縦走し備えました。しかし早朝起きてみるとまさかの霧雨。止むのを待って少し遅らせて出発しました🏔 その後も雨こそ止んでいましたが終始湿った強風が吹き付けてくるのでガスガス、岩はツルツル、木の根はヌルヌルの三拍子でコースレベル爆増のなかなかハードなコンディションでしたがクライアントのお二人様の強い頑張りで予定どおり甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走を達成していただくことができました👏


北沢峠登山口にはこんな看板が立てかけてあります。
このコースは昨年秋にも通過しましたが近年崩壊が進んで本当に危険な状況になっているので十分な注意が必要ですね。


甲斐駒ヶ岳登頂!
先ずはおめでとうございます☆彡


山頂祠にはワラジがいっぱい!
♪ワラジ馬鹿よね~お馬鹿さんよね~♪ ってそれは「わたし」やん!


いよいよ鋸岳めざして縦走の開始です。


めざす鋸岳が遠くに聳えています。右側のピコッとしたのが鋸岳山頂(第一高点)


六合目小屋からは鋸岳がだいぶ近くに望めました。
早くに着いたので景色を見たりしながらマ~ッタリ過ぎる時間を過ごしました☆彡

翌早朝はまさかの霧雨⛆
幸い出発する頃には止んでくれましたが吹き付ける強風とビショビショな草木から身体を守る為に完全防備で出発です。


先ずは鋸岳の第二高点に登頂。
ガスガス過ぎて何も見えん!


崩壊ヶ所を過ぎて鹿窓をめざして登ります。
ツルツル、ズルズル、ガラガラで用心しまくりながらの行動です。


鹿窓を通過中~


小ギャップを通過中~
クサリこそ着いてるものの、とにかく浮石が多いので十分過ぎるほどの用心しながらの通過です。


ようやくお二人様にとって念願の鋸岳登頂です。
僕は昨年秋にも来ているので余程鋸岳が好きなのか?と思われますが、やたらと苦労が多いコースなので実はたま~に行く位で良いかなぁ~という感じなのです。
決して、♪ノコギリでいつも生きていたいから~♪ ってそれは「ギリギリで」やん!
という訳ではありませんYO~👅

さておきこれで後はノンビリ下山、とならないのが鋸岳。

歩きにくさ満点の角兵衛沢を約3時間かけてようやく戸台川まで下りてきました。


角兵衛沢上部と鋸岳を見上げます。

この後、長い長~い河原歩きを経て戸台大橋バス停まで下山して今回の山行を無事に終了しました。
の筈でしたが、、、バス停の係員から北沢峠から下りてくるバスは全て満席で途中乗車は無理とのこと😨 仕方なく50分かけて仙流荘まで歩かされてしまいました。
最後のオチでした⤵⤵⤵ 
仙流荘まで歩いてようやく本当に今回の2日間の山行を終了しました。
本当によく頑張りましたね👏 大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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北アルプス 前穂高岳 北尾根

2025-08-07 10:54:14 | ガイド山行/バリエーションルート登山
8月2日~3日は、北アルプス 前穂高岳 北尾根のガイドでした🏔
午後早めに☔が降り出す予定だったので涸沢ヒュッテを2時50分に出発して一番乗りで北尾根に取付きました。確認できただけでも6パーティが後続していたので一番乗りできてギリギリセーフでした。クライアントのお二人様もとても頑張って登られて前穂高岳には7時15分に登頂👏
好天に恵まれて快適な北尾根を楽しめました☆彡


前穂高岳から明神岳(1峰~5峰)にかけて連なる岩峰群を眺めながらの入山です。


徳沢園で休憩してお決まりのコーヒーソフトをいただきました。


横尾から前穂高岳を望みます。
奥又白側からの前穂北尾根。1峰(前穂)から6峰の連なりが見えています。


涸沢から望む前穂北尾根。奥又白側と同じく1峰(前穂)から6峰の連なりが見えています。


ヒュッテのテラス景色を楽しんだりしながらマッタリタイム🏔☕🍺です。

翌朝は2時50分に出発して先ずは5.6のコルをめざしました。


5.6のコルから望む5峰


4峰、モルゲンロート☆彡(コルゲンコーワではありません・・・👅)


奥穂方面も綺麗に朝焼けしています☆彡


4峰を登ります。


4峰テッペンからは3峰が目の前に一際聳えています。


4峰山頂からは絶景が望めました。
涸沢槍から北穂、そして槍ヶ岳


奥穂方面には左に向かってロバの耳~ジャンダルム~コブ尾根の頭、更にグーンと標高を下げて天狗岳~間ノ岳~西穂高岳のまさに穂高随一の岩稜が見渡せます。


3峰に取付きます。




3峰の1ピッチ目を登ってこられます。


チムニーを越えてきて3峰上部を登ります。


3峰ピークからの2峰




2峰ピークからは懸垂下降で下っていただきました。
ロワーダウン、クライムダウンでも十分ですが、懸垂下降の方が楽しいでしょうからね☆彡


いよいよクライマックス!
前穂高岳直下を登ります。


前穂高岳登頂! 北尾根踏破! おめでとうございます👏
やはりバリエーションルートからの登頂は格別ですね☆彡

大勢の登山者で賑わう山頂の隅でひっそりと、でもマッタリと休憩をしてから下山しました。

この後、重太郎新道から岳沢小屋を経て上高地へ下山して今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました☆彡








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北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂

2025-07-31 08:18:44 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月28日~30日は、北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂のガイドでした🏔
多くの登山者憧れの縦走コースです。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
しっかりとした体力と技術を要するとてもハードなコースですがクライアントの皆様はとても頑張られて見事踏破していただくことが出来ました👏


西穂山荘に到着~
とりあえずゆっくりと寛いで翌日のメインの縦走に備えましょう~


完璧に晴れました☀
先ずは西穂高岳めざして登っていきます。


西穂高岳登頂~
ここまでもなかなか厳しい箇所がありましたが、ここからが本番のスタートです。


めざすジャンダルム、奥穂高岳を望みます。
左奥には槍ヶ岳まで見渡します。


西穂高岳までとは様相が一変した岩が積み重なる稜線を浮石、落石に注意しながら進みます。


間ノ岳山頂からの急な鎖場は鎖が撤去されていました。


越えてきた間ノ岳の鋭い岩峰を振り返り見上げます。
よくもまぁあんな所を越えてきたな~と思わずにいられませんね。


天狗ノコルへの下降。
高度感もあって危険な個所ですが皆さん声を掛け合って協力しながら上手に下っていかれます。


苦しい登りを頑張り抜いてようやくジャンダルムに飛び出しました! バーン!


ジャンダルム登頂! おめでとうございます👏
皆さん念願が叶いましたね👏


ロバの耳からのジャンダルム
この角度から見るジャンダルムが最も切り立っててカッコイイんですよね。
でも今回はちょっとガスってて残念でした~


ロバの耳をトラバースしていきます。


ジャンダルムを望みながらの休憩は格別です。


いよいよクライマックス、最後の難所のウマノセが姿を現しました。


ウマノセを登ります。
高度感満点ですが落ち着いて、落ち着いて登りましょう~


奥穂高岳登頂! 
西穂~ジャンダルム~奥穂、踏破達成ですね!
皆さん本当によく頑張りました👏


穂高岳山荘からジャンダルムを望みます。
あんな岩峰を登ったなんて皆さんにとって本当に夢のような体験でしたね☆彡


翌朝もしっかり晴れました☀
常念岳の山頂近くから日の出を迎えました。


穂高のシンボルともいうべき北尾根を眺めながら涸沢へ下ります。


如何にも涸沢の景観というべきスポットで撮影📷
今年は夏が早く来過ぎたので花々は既に終わっているものが多いですね。


涸沢、横尾を経由して徳沢で休憩。
コーヒーソフトで今回の山行を締め括りました。
この後、上高地に下山して今回の3日間の山行を無事に終了しました。
皆さま大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏







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北アルプス 奥穂高岳 南稜

2025-07-31 00:31:55 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月26日~27日は、北アルプス 奥穂高岳南稜のガイドでした🏔
上高地からも望むことができ、岳沢から奥穂高岳の山頂直下までほぼダイレクトに突き上げる穂高を代表するバリエーションルートの奥穂高岳南稜は僕が穂高で最も好きなルートでもあります。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
今回も素晴らしい晴天☀に恵まれて最高の登山を楽しめました☆彡 
基本に正しく忠実なクライアント様の行動を見ていると如何に基本が大切かということを改めて実感させられます。そんなクライアント様の力強い頑張りで余裕を持って踏破していただくことができました👏


上高地から望む、まるで扇子を広げたような山容の奥穂高岳から吊尾根を挟んで前穂高岳の連なり。ある意味富士山に次いで知られる山岳景観ではないでしょうか。


岳沢小屋に到着。
先ずはお決まりの岳沢名物の特製手作りティラミスをいただきました。


ちょっと散歩がてらめざす奥穂高岳南稜を見に行きました。
左上の3つの岩峰の連なりが南稜のシンボル的存在のトリコニーです。


岳沢小屋を3時に出発して南稜下部を登ります。
足下に岳沢本流と辿ってきた雪渓、そして後方には霞沢岳と焼岳、そしてその奥に乗鞍岳、御嶽山の山々が対峙しています。


有名なモノリス岩をめざして登ります。


既にモノリス岩を足下にトリコニーの1峰めざして登ります。


1峰は迂回しながら通過するラインではなく、出来るだけ直登するラインから登りました。


1峰の頂稜を進みます。まるで北穂高岳東稜の「ゴジラの背」にソックリですね。


ロバの耳、コブ尾根の頭、そしてその間にジャンダルムの岩峰群が連なる素晴らしい景観に見惚れてしまいます。


トリコニーの1峰、2峰、3峰を経て上部の岩峰を懸垂下降します。


グングン登って南稜の頭に登り詰めて登攀終了した後は奥穂高岳に登頂です。
やはりアルパインにとって山頂は一つの区切りであり明確な目標点ですね。


ジャンダルムを望みます。


吊尾根を挟んで前穂高岳から明神岳へ、峨峨たる山々が連なります。


吊尾根ではライチョウの親子にも出会えました。

この後、重太郎新道を経て岳沢小屋に帰着。その後上高地へ下山して今回の2日間の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏







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個人ガイド 北アルプス 剱岳 北方稜線~仙人池

2025-07-23 07:46:36 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月20日~22日は、個人ご依頼で北アルプス 剱岳 北方稜線~仙人池のガイドでした🏔
天候に恵まれた3日間、剱の奥深さを存分に味わいながら登山をしていただきました☆彡
長丁場で厳しい岩場が続きしっかりとした技術と体力を要する日本を代表するバリエーションルートです。
※山岳ガイドのみが案内できるエリアです。資格職能範囲外の登山ガイドが「個人山行」と偽ってガイドしている人がいます。ご注意ください。
冬に積雪が多かったのとシーズン早めの山行だったので残雪が多くなかなか面倒で手間のかかる行動が続きましたが、クライアントのお二人様はとても頑張られて見事踏破していただくことができました👏


剣山荘を3時に出発して前剱から本峰を望みます。


カニのタテバイを登ります。渋滞もなくスムーズに突破


剱岳登頂! 
先ずは登頂おめでとうございます👏
でもここまでがアプローチ、いよいよここからが本番です。


北方稜線のスタート
前方に連なる長次郎の頭、八ッ峰上部の岩峰群は圧巻ですね。


長次郎のコルに下り立ち下りてきた剱岳方面を見上げます。


長次郎の頭を登ります。3本ラインがありますが一番左端のテッペンに登り詰めるラインから。


八ッ峰8峰、八ッ峰の頭、チンネの岩峰群を眺めながら進みます。


池の谷乗越に下り立ちました。下ってきた池の谷の頭からの急斜面を見上げます。


有名な池の谷ガリーを下ります。
※「ガリー」というのは特に「ガレ」が詰まったような急な岩溝のことを言います。
カレーとカリーの関係とは違います。って当たり前やん!


前方には垂直に聳え立つ小窓ノ王をめざして下っていきます。


下ってきた池の谷ガリーを見上げます。


三の窓から後立山連峰(左から唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳)を望みます。


チンネと池の谷の頭、その間の深い切れ込みが池の谷ガリー
なんと素晴らしい景観でしょうか!


今回はシーズン初めなのでまだまだ雪渓が大きく残っていました。
確実な行動が要求されますね。


小窓雪渓を下ります。


池の谷小屋に到着~
ようやく緊張感から解放されて八ッ峰を眺めながらノンビリ休憩です。


本日最後の?力を振り絞って仙人池ヒュッテに到着~
雪被害と老朽化で遊園地のビックリハウスみたいな傾き具合ですが信頼すり志鷹正博さんが経営する安心して泊まれる山小屋です。


仙人池に写る裏剱


夕暮れ頃には更に素晴らしくなりました。


最終日の3日目は室堂までの下山です。
長丁場なので3時半に出発して二俣まで下りてきて三ノ窓雪渓を眺めます。
この後親しい山小屋(真砂沢ロッジ、剣沢小屋)でノンビリと休憩を重ねながら下山しました。


みくりが池温泉で最後の休憩。
今回の山行をソフトクリームで締め括りました。
♫アイスクリーム ユースクリーム~♫

この後、室堂に到着して今回の3日間の山行を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました👏








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