フカツが遭遇したちいさな出来事で感じたことを好き勝手に書きなぐっています。
フカツのひとり書き
さよなら、2010年。
ここ数年と同じく、辛いことの方が断然に多かった。
でも、感謝の気持ちで満たされる出会いや出来事も多々あった。
今年は思いもよらないことが起こった、驚きの一年でもあった。
そして、この年の瀬になって体調を崩して、昨日は寝込んだりもして。
具合が悪くて床に伏せたのは、ずいぶんと久しぶりのような気がする。
数時間後にはやってくる新年。
地球にしてみれば、淡々と繰り返される夜明けのひとつに過ぎないけれど。
きっと、来年もいろいろと動きがあるに違いない。
そして、私は帰るべきところへ帰らなくては。
「初めて」が『さよなら』のために。(3)
その揺れのせいでとうとう、私は気分が悪くなって寝込んでしまった。
・・・わけではない。
それは天地がひっくり返ったかのように、あまりにも突然だった。
「オスロに行ける!?」
どういうわけか、事態が一変した。
Out of blue comes green.
とでも言えばいいのか。
ただし、だ。
「無理」「無茶」「無謀」そして「暴挙」。
それらの言葉を持ってしてようやく成立することではあったが、とにかく為す術が現れたのだ。
でも本当に突然すぎたので、しばし固まってしまった。
a-haの活動停止のニュースを聞いたときのように。
何かの間違いか、自分の勘違いじゃなかろうか。
にわかには信じがたい、この状況。
だけどそれは、間違いでも勘違いでもなかった。
これはチャンスだ。正直怖いけど、動くしかない。でなきゃ一生、いや、死んでも後悔する。
こんなことが起こるなんて、神様が計らってくれたとしか考えられない。
シーソーが揺らぎ続けていたのは、こういうことだったらしい。
そして「無理」「無茶」「無謀」そして「暴挙」を抱えながら、私は数日のうちにあらゆる手配をした。
チケット、ホテル、飛行機、パスポート・・・
大気圏と三途の川は越えられないけど・・・Taking off!!
準備するには遅すぎる時期だったが、幸いにも手筈は整った。
あとは行くだけ。
でも・・・
まだこの状況が信じられない自分がいる。
空港に行ったら「あなたの予約は入っていません」なんて言われるんじゃないのかな。
コンサートホールの入り口で「このチケットはニセモノだよ」と言われたらどうする?
つい、そんなことを考えてしまう。
参加しているa-haのコミュニティ上では行くことを表明したものの、周りに「オスロに行ってきます!」なんて怖くてとても口に出来なかった。
「自分の置かれている状況がわかっているのか!?」
と非難轟々になることは火を見るより明らかだからだ。
白状するなら事後報告。今の私に、それ以外の選択肢はなかった。
「じゃ、行って来るね!」
ついにオスロへと出発する朝、私は部屋にいる鉢植えのさぼてんたちに声をかけ、静かに玄関のドアを閉めた。
<つづく>
Tea for two
今日はお友達とカフェへ。
リニューアルオープンした銀座三越にある「DENMARK・THE ROYAL CAFE(デンマーク ザ ロイヤルカフェ)」。
場所柄なのか、ちょっとお値段がお高めなので、朝11時までのメニュー「Brunch セット」にしてみる。
私が選んだのはデニッシュではなく、フォカッチャ。
フォカッチャというよりは、普通のプチパン、という感じだったけど・・・味はGood。
デニッシュは6~7種類からひとつ選べて、他にクロワッサンも選べたみたい。
フルーツカクテルは思ったより量があったし(お口直し程度の量かな? と思っていた)、不自然な甘さもなくて美味しかった!
飲物は、紅茶、コーヒー、エスプレッソからチョイス。
私は、たいていはコーヒーを選ぶんだけど、たまには、と紅茶にした。
ティーポットもカップも、もちろんロイヤルコペンハーゲン。
目の前には、こんな可愛らしい鹿(もしや、トナカイ? でも、角の形が違う気が・・・)さんたち。
そして私たちが座った、店内の中央を陣取る長ぁ~いテーブルの側面には、こんなかわいいイラストが並んでいた!
実は、今日のメインはカフェじゃなくて、大事な資料(と言っておこう)の交換。
無事に受け渡しが出来て、ひと安心。
今日は12月、しかも冬至なのに、昼間は20℃近くまで気温が上がってぽかぽか陽気。
実は、ガラス張りの外側にも席がある。
こんな日なら外でお茶をしても、気持ち良かったかもね。
資料に関する話題でわいわい盛り上がって、ショーケースに並ぶケーキやクッキーたちに後ろ髪を引かれつつ、カフェを出た。
今度はホットワインでも飲んでみようかな~。
「DENMARK・THE ROYAL CAFE(デンマーク ザ ロイヤルカフェ)」のサイト
真っ赤な・・・
この時期、真っ赤な・・・といえば
大根です!!(人参じゃありません)
大根本体の大きさは約18センチ、ちょうど、さつまいもくらい。
葉っぱまで入れると約80センチ近く。
この赤い大根の正式な名前は調べてみたけど不明。
数年前に、練馬大根を買ったときに、そこで開かれていた大根見本市の
パンフレットも見てみたけど、載ってなかった・・・。
ので、赤大根と呼んでおく。
中はどうなっているかと言うと・・・
真っ白。きれいに真っ白!
葉っぱは刻んでレンジでチンして、刻んだ大根本体と一緒に塩を振ってしばらく置き、水気を切る。
塩・黒こしょう、ツナ缶とマヨネーズで和えてサラダの出来上がり!
赤大根のツナサラダ。
ついでに、白菜とリンゴを刻み、甘酢、塩・黒こしょう、サラダオイルで和えてもうひとつサラダ。
白菜は生でも美味しくいただけるのだ。
おまけ(?)に、ぶなしめじと、ぶなピー(白いぶなしめじ)、豚小間をレンジでチン!
ポン酢でいただきます。
しめじと豚小間のかんたん蒸し。
このところ、簡単だしぃ、と水炊きばっかりだったから、ちょっとはまともなメニューになったかな?
「初めて」が『さよなら』のために。(2)
「最終日のチケットを押さえた」
「飛行機を予約した」
サマソニが終わり、暦が秋になっても暑い日が続く私の周りで、そんな声がちらほらと聞こえ始めた。
「そうか。日本からもわざわざ足を伸ばす人がいるんだなぁ。いいなぁ。」
気合だけはみんなと同じなんだけどな、と思いながら日々増えていく、オスロ行きの報告を聞いている私。
自分がオスロへ行くなんて、逆立ちしたって無理! と現実に諦めつつ、行きたい気持ちが捨てられない。
私の心の奥底で、現実と願望がシーソーのように揺れていた。
それもどちらか一方に片寄ることがなく、なぜかバランスを保つように、ゆらり、ゆらりと一定の揺らぎを持ったままで。
どれだけ往生際が悪いんだ? 無理だとわかっているじゃないか。
でも不思議なことに、現実の方が決定的に重いはずのシーソーは、ゆっくりと揺らぎ続けていた。
ゆらり、ゆらり。
それが早くなるわけでも、遅くなるわけでもなく。
なぜかずっと、揺らぎ続けていた。
もちろん、私の状況は変わらない。
ただ淡々と日々が流れ、刻々とa-haの最後の瞬間が近づいてくるだけだ。
それでもシーソーが一度揺れるたびに想いは増していく。
と同時に、憧れの彼の地と大切な彼らは、シーソーが揺らぐごとに遠いものになっていた。
気が付けば10月も半ば。
ツアーの最終日は12月4日。その日まで、もう1ヶ月半しか残っていない。
そんなある日、揺らぎ続けていたシーソーが、私自身を大きく揺るがした。
<つづく>
かぼちゃ。
かぼちゃがあったので、てきとーに作ってみた。
いつも作るパンのレシピで、かぼちゃに甘みがあるから砂糖なし、バターも有塩だから塩もなしにした。
で、できあがり。
甘みはもうちょっとあっても良かったかな? と思ったけど、自分で食べるには十分かな。
皮ごと入れてるので緑色も混じっているのだ。
「初めて」が『さよなら』のために。(1)
憧れていた、遠い遠い彼の地。
大好きになったきっかけを作ってくれたのは、その地が出身の3人だった。
日本から遥か彼方の、北欧はノルウェーのバンド。
その存在は、私が未だに命を保っていられる最大の理由、でもある。
彼らと彼らの音楽に出会ってから、私の中心にはいつもa-haがいた。
ずっとずっと、a-haと共に、歳を重ねて生きていく。
そう思っていたし、私にとってはそれが当然のことであって、何の疑いも持っていなかった。
夜が来れば、次には朝が来る。
延々と繰り返される、それと同じことのように。
でも、彼らの選択は違っていた。
a-haが25周年を迎える今年、2010年12月をもって活動を停止すると発表した。
それは、久しぶりの新譜が出て、私が喜び浮かれていた去年のことだ。
最初は、誰かの悪い冗談だと思った。
だって、そんなことは私の思考回路の中には存在しない言葉だったからだ。
しかも、数年ぶりにニューアルバムを出したところなのだから。
だけど、それは悪い冗談なんかじゃなかった。
頭の中で、何かがものすごい勢いでぐるぐると回っている感触があった。
眩暈を起こして倒れそうなほどの速さで。
「有り得ない、そんなことは有り得ない・・・!」
どこかでつぶやき続ける自分の声が聞こえていた。
バンドの活動が終わるからと言って、彼らの音楽がなくなるわけではない。
ジョン・レノンのように、彼らがある日突然、いなくなってしまうわけでもない。
と、いうことは理解できるのだけど。
衝撃が大きすぎてただ呆然とするばかりだった。
一方で、残りの時間を惜しむように、彼らは旅に出た。
世界中のファンにお別れを告げるためのツアー 「Ending on a High Note FAREWELL TOUR 2010」だ。
2009年の晩秋、約10年振りなのにたった1度だけだった来日公演に続いて、a-haはこのお別れツアーで日本にも来てくれた。
ただ、サマーソニック2010という音楽イベントに参加する形だったので、残念ながら単独公演ではなかったのだけど。
その最後の来日公演にも行けるかどうか、状況が怪しかった私。
でも、これを逃したらもう一生、a-haの姿をステージで観られないんだ。
と、無理を押して直前にチケットを買い、見納めだ・・・と無数の人々にもみくちゃにされながらライブを観た。
「これでお終いなのかな・・・」
なんとも実感の無い自分。
日本を後にした彼らは、留まることなく旅を続けていた。
ツアーの最後を飾るのは、a-haの故郷、ノルウェーのオスロ公演。
当然行きたいと思ったけど、サマソニに行くことすら危うかった私が、とてもオスロへなんて行けるはずもない。
想いはあっても、為す術はない。
それが現実。
ただ、想いだけは、遥か遠いオスロに飛んでいた。
憧れ続けた、大好きな彼の地へ。
<つづく>
Fly away
これがあると、どこへでも好きなところへ行けるらしい。
うーんと、遠くへ。
海も山も、ひょいと越えて行けるらしい。
あ、でも、
大気圏と三途の川は越えられない。
なーんだ。つまんないの。