雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

涸沢~穂高三山縦走(2日目前半)

2011年11月06日 | 百名山の山

 
2011/10/09(5:55)・・・北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳が、わずかな時間だけ黄金色に染まった。


                  2011/10/8(土)~10(月)  涸沢~穂高三山縦走             上高地より
 

上高地~涸沢ヒュッテ(1日目)
涸沢ヒュッテ~北穂高岳(2日目前半)
北穂高岳~涸沢岳~穂高山荘(2日目後半)
穂高山荘~奥穂高岳(3日目前半)
奥穂高岳~前穂高岳~上高地(3日目後半)

横尾(1615m)・・涸沢ヒュッテ(2309m)・・北穂高岳(3106m)・・奥穂高岳(3190m)・・前穂高岳(3090m)


涸沢ヒュッテ(6:55)→涸沢小屋(7:00~15)→北穂分岐(10:35)→北穂高岳(10:50~11:45)→
北穂分岐(12:00)→最低のコル(13:40)→涸沢槍直下(14:10)→涸沢岳(14:45~55)→穂高山荘(15:15)


涸沢カールを満喫して、北穂高岳を目指す!


夜中の3時半頃に目が覚めたので、行列を予想して早めのトイレを済ませ、しばし星空観察をした。
放射冷却で霜がおり、ヒュッテの手摺は真っ白、後に聞いた話ではテントもガチガチに凍ったそうだ!
それでも昨夜から今まで、変わらず輝く美しい星を眺めながら、快晴の予感に心躍る ♪

朝食は4時半から並んだ順番だったが、出発予定は7時だったので、今日は余裕だった。
まだ薄暗かったが、ヘッドランプでヒュッテ横の階段を上がり、屋根くらいの高台になっている場所で
立派な三脚と一眼レフを構えたカメラマンが一斉に並ぶ中、隙間に入れて頂きコンデジを構えた。
壁に張り付くように建っている涸沢山荘の明かりが、豪華なホテルのように輝いて見えていた。
地平線では日の出を迎えている時間だが、辺りはまだ薄暗く、やがて徐々に明るくなり始め
背中から昇るであろうご来光の瞬間を待ちながら、皆の視線は涸沢カールに釘付けである。

そして待つ事しばし、パシャパシャ ・・・一斉に聞こえたシャッター音と共に、天然ショーが始まった。
北穂、涸沢岳、奥穂が黄金色…モルゲンロートの輝きにうっとり、今回も運良く見る事ができたのだ!
わずかな時間で、普通の日中の(太陽の)明るさになったが、それでも涸沢カールの眺めは美しかった。

その後、ヒュッテ横に小さな池があり昨年は逆さ涸沢槍が見られたからと、自慢げに案内したのだが
何と!寒かったはず、夜中は氷点下だったのか、池は氷で覆われていて、昨年とは全く雰囲気も違っていた。
早朝は風もないので、鏡のように写る涸沢槍を、是非皆さんにも見てほしかったのだが、残念だった (*_*;

2日目の今日は、北穂高岳経由で穂高山荘を目指す予定だが、4人中1人は北穂には登らず
涸沢からザイテングラードを登って、直接、穂高山荘に行く事になっていたので
ヒュッテ出発後、涸沢小屋でトイレタイムを取ると言う彼と別れて、小屋横から3人で登り始めた。
後に聞いた話では、ここでのトイレも、またうんざりするほど並んだそうだ (^^ゞ

急登ではあるが、登るにつれ一気に高度感が増し、富士山と南アルプスが見えた時には感動!
夜明け前から多くの人影が見えたザイテングラードも、すぐ眼下に見え、相変わらずの行列となっていた。
自分たちの前途もまた停滞停滞であり、後半の鎖場やハシゴなどでは、特に待ち時間が長かった。
北穂山荘で宿泊し、涸沢の方へ下山される方達との擦れ違いで動けなかったのだが
快晴で風も爽やか、待ちながら周りの眺望を2倍楽しめたとも言えるので、停滞でも全く苦にはならなかった。

北穂分岐、山頂まで0.2kmの看板から10分強で、北穂高岳山頂に到着!

北穂高岳山頂からは、槍ヶ岳がもの凄く近い!笠ヶ岳も近い!北アルプスの山々が近い!
これから行こうとしている涸沢岳、明日登頂予定の奥穂高岳~前穂高岳、全てが直ぐそこなのである。
ところがメンバー I さんの話によると、この山頂は実は、ニセ山頂だと言うのだ
標高3106mと書かれた看板も確かにあったのに、いったいどう言うことなのか (?_?) 真相は後ほど・・・

北穂高小屋は本当に山頂直下!徒歩1分位かな?昼休憩を兼ねて小屋の外テーブルでゆっくり過ごした。


涸沢の朝を一緒に楽しみましょう


 
  (5:32)徐々に明るくなり・・・                (5:50)最初はピンクの淡い光・・・


 
    (6:00)モルゲンロート・・・                 (6:50)出発時はいつもと同じ・・・

 
辺りの様子は・・・



(5:35)・・・カールはまだ薄暗く、涸沢小屋の明かりが目立っている。
昨年、この辺りにテントはほとんど無かったが、更に注目は雪渓の上にも一張りあったこと。



(5:53)・・・モルゲンロート、この時間から7分間ほど、黄金色の日差しが注いだ。



(6:48)・・・日差しはすっかり普通になって、皆さんの動きも活発化!
暗い中をヘッドランプで出発組もいたが、これからトイレに並ぶ人も多数、涸沢ヒュッテとテン場は列で繋がる。
まずはヒュッテから目標(北穂高)を確認・・・中央のピークではなく、その右隣のピークが(目指した)山頂であり
右肩山頂直下に北穂高小屋の屋根が、望遠ではヒュッテからも見えていた。


  
  (5:49)ご来光待ちの穂高山荘の人達         (6:50)ザイテングラードへ一斉に下山する人達

 
 
池は全体が氷っていた。                        池からテント方面


北穂高岳に向けて出発!

 

北穂高岳への登山道はテン場の中央を通る、ついでなので涸沢小屋にも立ち寄った。
テン場の皆さん、カッパの上下を着込んでいる方が多く、昨夜はかなり冷え込んだと思える。


 
     涸沢小屋からテン場を見下ろす。          涸沢小屋のバルコニーから吊尾根と前穂高岳


 
   涸沢小屋横から北穂への登山道に入る        眼下に、ザイテングラードを目指す登山者の行列


前方が停滞なので のんびり過ごす!


 
あれっ?ど~なってる?はるか前方が停滞 ・・・到着した10分後も ↑ この状態 (^^ゞ


 
(左)富士山と南アルプス、甲斐駒ヶ岳、北岳・・・(右)八ヶ岳連峰と思われる。
停滞なので何度も振り返る ・・・どんなに小さくても富士山が見えると、やはり感動である!


 
   まだまだ停滞・・・                          後ろも停滞してきた。


 
更に20分後、やっと順番が来て、どうやら足場の無い滑りそうな岩登り、その次は傾いたハシゴ・・・


ハシゴのその先からは、素晴らしい眺望の連続!



涸沢ヒュッテ と 前穂高岳



前穂高岳 と 奥穂高岳 (下からは見えなかった奥穂の山頂が見えている)



奥穂高岳 と ザイテングラード と 涸沢岳



大天井岳~一番ピークは常念岳、画像には写っていないが、蝶ヶ岳までの稜線が望めた。



右手に北穂高岳のピークと、北穂高山荘の屋根が見えて来た!

 

更に高度を上げると、奥穂 と 涸沢岳 の間に 「 ジャンダルム 」 が姿を現した。



望遠で撮ると、穂高山荘の頭上にジャンダルムが見え、山荘前にも行列ができている。
この画像で一番ピークに見えているのが、祠のある奥穂高岳の山頂である。



ジャンダルムを望遠で・・・人が3人立っている。


北穂分岐も停滞!



目指すのは右ピークの北穂山頂


 
北穂分岐から北穂高岳まで、0.2km ・・・(右画像)中央ピークが北穂高岳!
分岐から北穂高はすぐそこに見えていたが、ピストンでまたこの場所に戻る為、擦れ違いの停滞となる。 



山頂直下より、後ろを振り返る!



この画像の中央ピークが、本当の北穂高岳山頂であるとのことで、看板らしきものは見えなかったが
地形図を見直してみると、確かに北穂高山荘と山頂は、若干離れた位置となっていた。
知ってか知らないでか?ほとんどの方は素通り、時間と体力に余裕があれば登ってみたかった (^^ゞ


北穂山頂からの眺望 ・・・槍ヶ岳が近い!


 
   山頂に到着!                          山荘は直ぐ下に・・・



笠ヶ岳と槍ヶ岳、その奥には黒部五郎岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳 ・・・



北穂高山荘の前から見ると、北穂高からのキレット尾根と槍ヶ岳までの稜線が一望だった!
槍ヶ岳の右手奥に、肉眼でも鹿島槍ヶ岳が確認できた事と、先月の白馬鑓ヶ岳からも
槍ヶ岳、穂高連峰が見えたので、その近くに見えていたのは白馬鑓ヶ岳、白馬岳、五龍岳、などと思われる。

ヘルメットを被った2人の男性が、ちょうど北穂に向かって登って来ていた。
手前の黒い部分は北穂高小屋の影であるが、真下は吸い込まれそうな切り立った断崖に見えた。



槍ヶ岳(3180m)と 槍ヶ岳山荘 ・・・手前に見える赤い屋根は南岳小屋か?



山頂から大きく見えていた笠ヶ岳 ・・・おっ(中央右) ニセ槍ヶ岳か?小槍まであるではないか (^^ゞ



本当の北穂高岳山頂に、何人かが挑戦しているのが見えた。



山頂はかなり狭いようだが、望遠では4人の人影が見えている。




そしていよいよ北穂高岳を後にして、やや危険を覚悟の岩稜歩きに出発!

北穂高岳~涸沢岳~穂高山荘(2日目後半)



コメント (2)
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