ラッセルしたトレースを振り返ると、越前甲が正面に見えていた。
2011/01/08(土) カンジキで 取立山へ (1307.2m) …福井県勝山市
白山ヒメ神社(8:05)→取立山冬P(9:10~20)→冬登山口(9:25~30)→取立山頂(13:00~30)
→登山口(14:55)→P(15:00~15)→白山ヒメ神社(16:05)
☆ メンバーの Y さん作成 ( GPSの軌跡 ) ←クリックで拡大!
2011年 初登山!
何かと忙しかったお正月が過ぎ、3連休の初日に、2011年初登山!カンジキで取立山へ!
天気予報は曇り、「前日までの悪天候を考慮して集合時間を計画より1時間遅らせます」 と連絡が来た。
朝7時過ぎ、自宅を出た時(金沢市)は雪が舞っていたが、鶴来辺りから青空が広がり思わぬ晴天となる。
白山街道(R157)では、山間に入ると雪嵩が急激に増し、道沿いの温度計は 「-5度」 の表示!
登山口では日も高くなり 「-1度」、白山方向に雲が停滞していたので、眺望よりカンジキを楽しもうが合言葉だった (^^ゞ
まだまだ寝雪が少なく、降りたてフカフカの雪だったので、登山口からカンジキを付ける!
先を見るとトレースも付いていて、ちょうど男性が2名 歩いて行ったのが見えたので、これはラッキーかな?
と思ったら、2~300mほど進んだ地点で、トレースが途切れているからと引き返してきた。
男性の足元を見ると、何とカンジキではなく … 「アイゼン」
アイゼンでラッセルは無理だわ (*_*; と、我がチームのベテランさんから声が飛ぶ!
フカフカ雪はカンジキを履いていても軽く膝上まで沈み、場所によっては太ももまで迫る深さ、
先客がいたようで途中で新しいトレースもあったが、半分利用して半分は近道を探りながら我が道を行く
ひと一倍頑張ってくれた頼もしいリーダーを筆頭に、6人で交代しながら尾根までは必死のラッセル!
昨年2月末に登った時 は、つぼ足で山頂まで行けたので、もちろん天候にも大きく左右されるが
時期の違い、雪質の違い、人の多さなどで、同じ山でも違った体験が出来たことが嬉しい
予定より30分ほど登りに時間はかかったが、終わってみると、あ~楽しかった と皆さん…
先頭の Y さんは、今年の干支である兎さんを見たらしく、何だか縁起が良い初登山だ!…私は足跡のみ ^^;
風もなく青空も広がり、夏用の上着に薄手のウインドブレーカーの2枚のみでも、かなり汗ばんだ。
登るにつれ、雲の波が押し寄せるように青空を隠して行く!(予報では午後から下り坂だった)
振り向くと越前甲や大日山が、スポットライトのように太陽に照らされ、それはそれで美しく
山頂では、やはり白山は雲の中だったが、雪化粧した身近な山々が見渡せ、360度の眺望を楽しむ!
立ち止まるとやはり寒い、背中に掻いた汗が冷えてゾクッとして来たので、フリースを羽織る。
白山も見えないので長居は無用と、昼食を早めに切り上げ下山に取り掛かかった!
雪の取立山歴数回のベテランさんが何人もいて、下山コースの見極めは完璧だった。
尾根を過ぎてからは、最短距離を探して新雪を滑るように、時々?… いや、何度転んだことか (^^ゞ
けっこう急な個所で、先頭に続けとばかり はしゃいで下りたら、お尻ではなく頭から前に転んだ
カンジキなので足先は踏ん張れず、手をついたら新雪の中にズボッと沈み、掴みどころがなくてジタバタ…
心の中で 「わっ助けて~」 と叫んでいたら、前を歩いていた Y さんが軽く起こそうとしたが失敗!
もしや、私の全体重を持ち上げる覚悟?で、2度目の挑戦で助かりました!重くてごめんなさい (>_<)
ちなみに転んだのは私だけではなく、皆さん同じように転げ回っていたけど…
スパッツは履いていたが衣服に沁み込む事もなく、パパっと掃えば飛んで行くサラサラの雪だった。
途中で、目ざといお方が一人、朽ちかけた木に カチカチに凍った天然の 「冷凍なめこ」 を見つけて
今晩のお味噌汁にと、皆さんで分け合い有り難~く頂きました (*^_^*)
なめこ採取以外はノンストップ!3時間半の登りに対して1時間半で下山できたのは冬山カンジキならでは。
しかも予定より30分早い下山となり、時計を見れば最後はピッタシ予定のタイムで締めくくり!
スキーでも何でも、新雪はやっぱり気持ちが良い…楽しい雪遊びをした気分で帰って来た。
集合場所の白山ヒメ神社で解散となったが、16時はまだ明るく、一人で神社に初詣で (^人^)
ところが、境内に入ると行列が出来ていて、お賽銭を片手に10分以上並んだのでした。
こんな時間に? もしや皆さんスキー帰り? 久々の晴天だったのでレジャー優先で帰りにお参り…
そんなとこだろうか? …頭上の真新しい 「しめ縄」 が、いつ見ても大きくて素晴らしかった!
登山口では眩しい太陽!
R157沿い、登山口から徒歩1~2分手前(石川県側から)にある駐車場は除雪されており、車10台程可!
登山口 は、この日-1℃と表示された温度計と、「 奥越高原 県立自然公園 」 の看板もあり分かりやすい。
昨年はまず道路からよじ登った記憶があるのだが、今回は除雪されており、ここでカンジキを履く!
ラッセル!ラッセル!。。。
登山口から、2~300mでトレースが途切れていたので、いきなりラッセルが始まった!
先頭はしんどいが、進む道は自由自在! お~っそんなとこに行くの?
東山いこいの森のキャンプ場付近で、建物の屋根を越えているところ (^^ゞ
先行者のトレースと交差してホッと一息、この辺りでは青空が眩しかった!
そしてまたまた皆で交代してラッセル、この辺りはやや谷になるのでとても雪深かった!
登り始めて2時間強、雲行きは怪しくなってきたが、ちょうど 越前甲 に太陽スポットライト!
甲山 、越前甲 、大日山(加賀甲) が輝いていた。
開けた尾根に出ると 勝山の街 が一望でき、昨年の晴れた日よりも鮮明に見えていたような気がする。
中央奥に丸く見えているのが 取立山の山頂! この日は運良くほとんど無風だったが、
山頂までの細尾根では、時々冬の嵐となり強風が吹き荒れるのだろう、雪のうねりが物語っているようだ!
尾根から見える、右手に広がる眺望は素晴らしい! 経ヶ岳 、法恩寺山 、荒島岳 の頭も薄っすら…
この辺り、右手下から吹き上げる強風で、本来なら大きな雪庇が出来るのだが、今のところは穏やかな尾根。
山頂手前の尾根から左手に見えていた こつぶり山
山頂手前の尾根から後ろを振り返る! 私の後ろを歩いていた男性をモデルに (^^ゞ
山頂は目の前なので急ぎたくなるが、山頂まで行ってしまうとこの眺望の下半分が隠れてしまう。
ここでは足をとめて、360度グルッと回って見るべし
これもまだ尾根の途中から… ここ取立山が 1307.2m とは思えない眺望だ!
取立山 山頂に到着!
白山 は裾だけ(左上)見えているが、頭は雨雲の中だった! 取立平 の方にトレースは無し。
もう少し雪が落ち着いたら、胡摩堂山周回コースや、鉢伏山方面にも行ってみたい (^_-)
左中央の棒のようなものは、取立山の山頂を示す看板のようだが、無雪期に登った事がなく
私には見当がつかないが、見えていたのは頭30cm位なので、積雪はどれくらいになるのだろうか?
山頂から、こつぶり山~胡摩堂山 への稜線が綺麗に見えていた!
早めの下山!
お腹もいっぱいで元気回復! 赤いカッパの張り切り娘(?)が、先頭を切ってサッサと下りて行く!
滑るように…と言う言葉通り、下山では皆さん早すぎて、カメラを出す余裕は一切なし! この1枚のみ (@_@。
唯一 立ち止まったのは、これを見つけた時だけ (^^ゞ
解散後、白山ヒメ神社で初詣で!
お守り売り場も超人気で、人だかりだった! 毎年新しく作っている 大しめ縄 (右画像)