雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

黒菱平~唐松岳~五竜岳

2009年08月26日 | 長野県の山

五竜山荘と山肌が、夕日を浴びて真っ赤に染まった!


2008/7/27(土)~28(日) 黒菱平~唐松岳~五竜岳の登山記録です。

①黒菱平~唐松岳
②唐松山荘~五竜山荘
③五竜山荘~小遠見山トレッキングコースを下山


黒菱駐車場(04:45)→黒菱平(05:30)→八方池山荘(06:10~06:30)→第2ケルン(07:13)→
八方ケルン標高2,035m(07:20)→八方池(07:40~07:50)→丸山ケルン(09:40)→唐松山荘(10:35~
展望台~11:00)→唐松岳山頂(11:20~11:25)→下山後、唐松山荘にて昼休憩(11:40~12:10)


今回は五竜岳を目の前にして、濃霧のため撤退を余儀なくされ
山頂を踏めなかったと言う、ちょっぴり無念の山行きでした(*_*;

しかも…

初日は13時過ぎからポツポツと降りはじめ、その後急変!

大雨強風…となり

ゴアテックスのカッパがこんなに頼りない物だったなんて!…(-"-) と言いたいくらい^^;
顔・手・足・ザック…全てがずぶ濡れで、疲れもあり(初日は11時間強も歩いていた!)

山の怖さを思い知る事となった!

怖かったのは鳴り止まない雷!最初は遠くでわずかに聞こえていたカミナリ音が
だんだん大きくなり、こちらに近付いて来ているのが手に取るように分かり
かと言って稜線歩きは雨宿りする木々もなく、豪雨と強風で横も上も向けない状態
ひたすら足元だけを見ながら、山荘を目指して気力と根性で歩くのみ!

雨の為薄暗く、五龍山荘に到着したのは、夕方4時過ぎだった!

山荘が見えた時の喜びは、ホッとすると言うより 「助かった! と言う気持ち^^;
あの雷は、きっと何処かに落ちているはずだから…

自分たちの技量を考えると、もう少し早い時間に山小屋に到着する計画にすべきだったと一人反省。
登山歴も長くなると、つい欲張りなコース設定をしてしまい
余裕の時間や予備日など、無くても良いかぁと安易に考えてしまいがちだ!

山荘に到着して驚いたのは、この雷豪雨の中、テン泊グループが8組もいたこと!
中にはテントを諦めて、小屋に宿泊申請をしていたグループもいたが…。

楽しい♪こともあった(^-^)

白馬五龍トレッキングコースから入り、小遠見山トレッキングコースに下りる
最もポピュラーなルートを選んだので、アクセスも良くて花も多くて見応えあった!



薄暗い中を出発!

八方アルペンライン を利用すれば、八方池山荘まで楽勝の20分だったが
残念ながらリフトの営業時間は、繁忙期土日でも7時から(通常期は8時)の為
五竜山荘を目指すためには、少しでも早い時間が良いだろうと
自分たちの足だけを頼りに、黒菱駐車場から歩くという計画になった!


 
前日の夜10時頃富山を出発し、黒菱駐車場に車を止めて仮眠
薄暗い中、リフトの横を登り始めて15分後位の5時2分、後ろを振り向くとご来光 ( 
^-^)


 
黒菱平 に到着!アルペンクワッドリフト前で休憩し、工程の確認。
どうやらこの時間の登山客は少なく、案内板はあったが詳細ではなかった!
花畑の木道の方に進み、ちょっと間違えそうになったが、直ぐに引き返して事なきを得た^^;
奥にひっそり見えている建物(右画像)は、五輪マークの Virgin CAFE HAKUBA だ!



冬場の活気を思い出す…今年の冬はこんなに賑わっていた!



黒菱平から40分程で、八方池山荘 に到着!時計は6時10分だった。
ゴンドラとリフトを乗り継げば、到着は早くて7時30分頃だと思われるので
ここまで歩いて来たのは、正解だったと言うことにしよう(^-^)v



そこで悟った!…そっかぁゴンドラとリフトが動いているのは、八方尾根トレッキングの為だったんだと。

到着時はとても静かだった山荘前が、この後一気に賑やかになった!
宿泊していた団体さんが起きて来て、ラジオ体操を始めたのだ!ボリュームいっぱいで!
先を急ぐ身ゆえと思いつつ、早朝の懐かしいリズムに体が反応 してしまい
ついつい端っこで、ラジオ体操を始める^^;
と言う訳で大休憩の後、ここからがスタート!…と気持ちも新たにまた歩き始めた。


 
行く先の山頂は雲が多めだが、空は青く晴れていた!
背の高いオオバギボウシが、まるで道案内をしてくれているかのように登山道でお出迎え。
後ろを振り返ると、黒菱平が眼下に小さくなり、天使の梯子が白馬の街を覆い…
と、同時に黒い雲が…この雨雲が午後から広がることなど、この時は想像もしていなかった^^;



山荘からしばらくは気持のよい木道、周りには多種類の高山植物が咲き乱れ
ニッコウキスゲキンコウカアズマギクワタスゲなどの群生も見られた。

お花のページへはこちらから



登山道の見通しは良いのだが、見えるはずの白馬三山は雲の中!
ちょっと物足りなさを感じながら第2ケルンに到着!奥には八方ケルンも見えていた!



第2ケルンから5~6分で八方ケルンに到着!(後ろを振り返った画像)
偶然のレイアウトなのだろうが、離れて見ると八方ケルンは人面柱だ^^;
第2ケルン前は、八方池山荘でラジオ体操をしていた団体さんが囲み、記念撮影をしているらしかった。
中央に見えている小屋は避難小屋で、トイレもあった。



池の手前で大きな雪渓を横切り、八方ケルンから20分程で、ついに八方池に到着!
それにしても、人気の観光スポットにしては人影なし!
そっか!考えてみたら、ゴンドラとリフトは動き始めたばかりの時間だった^^;
もう少ししたらこの池の周りは、観光客でいっぱいになるのだろう…



8時を少し回った頃、また青空が戻って来た!(^-^)v
唐松岳、五龍岳、その奥には鹿島槍ヶ岳がクッキリ見えて、皆で歓声を上げる!
鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰(ツイン峰)も、ここからだと分かりやすい。
しばし足を止めて、皆で記念撮影タイムとなった



唐松山荘まで残り1.4kmと言う看板の辺りに、登山道から少し離れて大きな雪渓があり
お子様連れの家族らしき人たちが二組ほど、休憩を兼ねて雪遊びをしていた。
観光で足を延ばしてここまで来たのか?それとも唐松岳を目指しているのか?
のんびりした様子やザックの大きさからは、山頂を目指しているようには見えなかったが
あの子供たち、夏休みに雪遊びをした思い出として、ずっと心に残るのだろうなぁ…



やがて丸山ケルンに到着!
ここには休憩する人達がたくさんいたのだが、唐松山荘から下山する人達のようだった!
急に増えた人の多さに戸惑いながらも、ここでの休憩は止めて私達は先を急いだ。



丸山ケルンから見えた白馬岳方面への稜線(不帰の瞼)
雲行きはまた怪しくなり、目指す山頂にはガスがかかり始めていた。



足元、頭上注意のちょっと危ない一角!

山頂はもうすぐそこ!と言う雰囲気なのに、行けども行けども山荘が見えてこなかった!
どうやら登山道は右に大きく巻いていたようで、一周してまた戻って来たのではないかと錯覚する程だ^^;

頭上の岩が崩れそうな一角を通り過ぎて10分程で、ようやくガスの中に山荘が見えてきた!



10:35分、唐松山荘に到着!…やはりガスの中だった!



唐松山荘から見た唐松岳



唐松岳山…岩がゴロゴロしていて狭い。

唐松山荘前に「展望台→」の看板があり、山頂と間違えて行き40分程時間のロスをしてしまった^^;
急いで山荘に戻り改めて山頂を目指したが、この時間はガスの中で、視界はなく何も見えず!
とても残念だったが、ここでゆっくりする時間はないので、
再び山荘に戻り昼休憩後、第二の目的地である五竜岳を目指して出発した。



②唐松山荘~五竜山荘…へ続く 


コメント
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