里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シカの食痕か 杉の甘皮剥ぎ

2022-03-19 | 日記

登米市東和町、沢に並行する林道から分かれて、平坦な谷底に続く杉林内をゆるやかに上
がって行くと、何本かの杉の皮が剥かれているのを見つけました。
クマが杉の甘皮を剥いだ痕は大和町などで何度か見ましたが、この場所の杉とはちょっと
違うような感じがします。クマの場合は高さ2~3mまでベロリと剥ぐのに、ここでは僅
かに50~80cmしか剥がれていないのです。

                              二枚とも2022.3.10撮影

近くに運搬車や軽トラの跡がないので、人の仕事とは思えません。
すぐ傍には大型動物の「ぬた場」らしき窪みがあり、甘皮剥ぎとセットになっているよう
に思われます。以上のことからシカかカモシカの仕わざと思われ、たぶんより繁殖力のあ
るシカの可能性が高いでしょう。そうであるならネットに参考になるような記事や、公的
機関の調査結果などが載っているはずです。

植林から年数の経った杉や檜などの植林地では、樹冠が広がって光が遮られるために、地
表の植物が生長できなくなります。そのような植林地に生息するシカの食物環境は悪化し、
普段口にしない物も試さざるを得なくなります。その結果、樹木の樹皮を採食するように
なったと言われています。

                              二枚とも2022.3.10撮影

最も参考になった記事のURLを下に貼り付けますので、ぜひ参照願います。

https://wmo.co.jp/field_note/no-146%E3%80%80

 



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