里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヒナスミレ 杉林際に群生

2017-03-28 | 日記

大和町吉田地区の、根古川に程近い作業道を上がっていくと、道下の杉林際に
淡紫色のスミレらしき花が、盛られたようにたくさんの花を咲かせています。
タチツボスミレの花色に似ていますが、葉の形が長めの三角形状をしていますから
種類の違うスミレと思われます。
林際まで下りてみると、その株以外にも、杉林の中にあちこちと咲いています。
適宜間伐されているようですから、林内まで木洩れ日が入るのでしょう。
この花を見るのは初めてですが、図鑑にあったヒナスミレと思われます。
案外早い時期に咲きますね、平均的なスミレよりは早咲きと思われます。




                             二枚とも2015.4.16撮影

以前、岩手県一関市の弥栄地区で見たヒナスミレの葉には、きれいな斑が入っていて、
葉だけでも観賞価値があると感心して見たものでしたが、ここではいずれの株にも
斑入りの葉はなく、ちょっと残念な思いです。
おっと、盛りの花が見られたわけですから、あまり欲張るものではないですね。

葉に変化が多いようで、斑入りにも様々あったり、葉裏が紫色だったり、葉の縁が
波打つタイプがあったり、色々と楽しめそうなヒナスミレです。


                                 2015.4.16撮影

スミレ科スミレ属の多年草で、北海道南部~九州に分布するが、本州の関西以北
太平洋側に多い。山地の落葉樹林下で、湿り気のある半日陰を好む。
葉はほぼ水平に広がり、葉身は三角状卵形で長さ2~5cm、先端は細く尖る。
基部は深い心形で、縁には細かい鋸歯がある。
花期は4月上旬~5月上旬、花は葉の上に出て咲き、直径1.5~2cmで淡紅紫色。
側弁基部の毛はあってもごく僅か、唇弁には紫色の細い条線が入る。
距は長めで6~7mm、先は丸く、色は花色と同等かやや濃い。



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