ナイロビの涼しい緑潤う地平線

ナイロビでの日常生活をご紹介します。貧困や野生動物や飢餓や恐ろしい病気・・・ばかりがアフリカではありません。

大根の山

2009年09月30日 | ケニア
先日のふれあい祭り、そのトップバッターは、日本人学校の子供達が育てた大根の即売会。ナイロビの八百屋にも、大根が売っていないわけじゃありませんが、育ち具合が違うし、たった今、子供達が畑から掘り出した大根だから新鮮そのもの!

息子が言うことには「2年生はサボってばっかりで、1年生だけで育てたんだよ~」(真偽のほどは分かりませんが)「昼休みとかにお水をやったり、雑草を抜いたり、ぼく、一生懸命育てたんだ!」ととても誇らしげ(笑)。その辺り、畑仕事が大好きな群馬のお祖父ちゃんの血を引いたかな?

さて、お祭り過ぎて、目が覚めて、我が家の台所にデンと居座っているのは大根。大きいのが8本。どうやって食べよう??

で、今日の夕飯は大根尽くし。前菜は、この前紹介した「ひじきサラダ」で大根おろしをたっぷり使います。

メインのおかずは、妻がkikiさんから教わった「みぞれ鍋」

たっぷりの大根おろしに昆布茶(和風出汁のもとでもOK)を加え、土鍋で温め、そこに薄切りの豚肉を加えてグツグツしながら食べるという簡単なお料理。水は一切加えず、大根おろしと豚肉が良い具合に甘~く出来上がります。鍋の具は色々と応用しても良さそう、ぜひお試しあれ。

次々と・・

2009年09月28日 | ケニア
報道される、教育省関係者による汚職事件。

Daily Nation: 50 sent home in World Bank audit scandal

ケニア教育省の職員50名が詐欺行為を働き、KESSPの世銀資金1.31億シリング(約1.7億円)を搾取したとの疑いで停職処分となった模様。つまりカラ出張とか、架空のワークショップ出席者への日当支払いだとか、そういうインチキで公金を横領していたのが発覚したらしい。その悪巧みに50名もの職員が絡んでいたというのも恐ろしい。要は、皆でやれば怖くないのだ。

Standard: Cartel loots millions from free education

こちらは中央省庁ではなく、全国の小学校が購入している教科書に関するスキャンダル。いわゆる「無駄遣い」なのか、意図的な「汚職」なのか、それとも単なる「管理不備」なのか?

記事を読んでいても、パッと比較出来ない数字がバラバラと混在していて全体像が掴みにくいのですが、その教科書購入資金を援助した英国政府(DfIDコンサルタント)の調べによれば、2003年から2008年の間に調達された教科書5200万冊のうち、580万冊が紛失している(行方不明になっている)とのこと。一冊平均226シルだとして、13億シル分(約17億円)のドナー資金が無駄になったという計算。

考えられる原因として
・校長と書籍調達業者による汚職(30万シルの小切手で20万シルだけ購入し、残り5万ずつを山分け)
・校長、教師、児童らによる盗難・管理不備
・選挙後騒乱中のどさくさに紛れての紛失
・中央行政官とコネクションのある書籍業者による単価釣り上げ

など色々とありますが、要するに教育関係者全体による公金の無駄遣いが蔓延している状況の一部が、数字として明らかになったということなんでしょう。こうなると技術云々ではなくて、公金を扱う人のモラルの問題なんですが、これくらい蔓延している社会だと「そりゃあんた、ちょっとしたネコババは、やらなきゃウソでしょ?」みたいな感じなんだろうか。

ドナー機関も、(そこに利権があろうが無かろうが)ケニアの子供達のために!と思って教科書を配る(購入に必要な資金を政府に提供する)わけですが、なかなか思うようには話は進みません。例え子供達に直接配ったって、彼らが町の本屋に売り払ってしまうんですから・・・。

アフリカ大陸には何カ国ある?

2009年09月26日 | ケニア
本日行われた日本人会の「ふれあい祭り」での一幕、クイズ大会で出された数々の問題の中で「引っ掛かった」お題。

Q: アフリカ大陸には54ヶ国ある、さぁ○か×か?

という二者択一の問題。

その頃、子供達相手にPTA企画のゲームコーナーのおっちゃんと化していた私。子供達が水槽の中のオチョコやお椀を目指してコインを落とす。小さなオチョコに入れば特賞、小さなカップでA賞、大きなドンブリならC賞がもらえる。簡単なゲームのようで、コインがヒラヒラと不規則な動きで舞い落ちる様子を凝視しておかないと判定を誤るから気が抜けない。なのに、出題されるクイズが気になって仕方ない!

その答えは×のはずだ!国連加盟国数も、Africa Union加盟国数も、日本政府が承認している国の数も53ヶ国だから・・・と思っていたら

A: 正解は・・・×です(うん、そうだろ~)、一般的にアフリカには54ヶ国あると言われていますが、マダガスカル、モーリシャスなど島嶼国を除けば、アフリカ大陸にある国の数は・・・(え、そういうオチなの?)

というひっかけ問題でした。

ううう、この問題を思い出すと、何か消化不良だな。では追加の問題。

Q. ではアフリカ54ヶ国のうち、国連に加盟していない国の名(一つだけ)は?
Q. 同じくAfrica Unionに加盟していない国は?
Q. 同じく日本政府が認めていない国は?

それぞれ何でそうなのか?というお話は、私の手には負えないレベルなので興味あったら調べてみて下さい。正解発表の時の「一般的にアフリカには54ヶ国あると言われていますが」という説明にも「一般的って何?」とちょっとした違和感を覚えたのだけど、まぁ常識的に地図を読めば54ヶ国あるわけで、主観的な知識と客観的な知識の違いですかね。

まぁいいや。天気にも恵まれて、朝から夜まで、大人も子供も良く働いて良く食べて良く遊んで良い一日だったから。

無駄な競争と内向き論理の弊害

2009年09月24日 | ケニア
詳しいことは知りませんが、こういう記事を目にすると、日本の航空行政って無駄だなぁと素人ながら(しかし一人の利用客として)感じてしまう。

毎日新聞:日本航空:関空国際線、半数以下に 廃止50路線が判明

大阪圏のフライト需要を満たすために、伊丹空港に続いて、関西、神戸を作ったは良いが、それらの役割分担が中途半端で、結局、関西空港は一人前の国際空港になりきれない。24時間利用できるのに、実際には夜9時を過ぎればお店はほとんど閉まってしまうし(ドバイ空港を見習って欲しい!)、もともと悪い大阪へのアクセス手段がなくなってしまう。国内線は伊丹にシェアを食われて接続が少ないから、地方の人達は韓国経由で海外旅行に行ってしまう始末。結果、利用客は伸び悩み、会社は赤字構造で利用料金が高くなり、航空会社は撤退する・・という負の連鎖反応に陥っている。

東京圏とて負けていない。成田空港が今時の国際空港を名乗るなら、24時間営業して欲しいし、成田に着いても羽田にバスで移動しなければ、ほとんどの国内線に乗り継げないという状況はあまりにお粗末。例えば、ケニアから広島での行政研修に招聘される場合、オランダ経由で成田に到着するのですが、大きなスーツケースを一端下ろして、慣れないリムジンバスに乗り込んで、時間の読めない都心の道路を通過して、羽田空港で再びスーツケースをチェックインして広島空港まで飛ぶわけです。もし成田から十分な国内線が接続していれば、そんな不親切なことにはなりませんが、その成り立ちやロケーションを考えれば滑走路や営業時間を拡大することはまず現実的でなさそう。

どちらのケースも国内線と国際線が上手にリンクしていないのが最大の欠陥で、成田も関西もかなり不健康な状況にあるし、日本にやってくる海外旅行客も被害者だと思うし、ますます日本の空港はビジネス客からも観光客からも敬遠されてしまう。

そういう不健全な状況を与えられ、つまり全国至るところに空港が出来て、あっちにもこっちにも不採算路線を就航させらされてきた、と考えれば、こういうニュースは日本航空の放漫経営の結果というよりも、航空会社がバラマキ航空行政の尻拭いをさせられている構図のように見えてくる。

北海道とか沖縄は別としても、国内交通は鉄道(新幹線)に任せて、日本の空港はざっくりと整理しないと、関西も成田も国際的な航空ネットワークでの存在感が低下する一方で、その他の小さな地方空港も共倒れになって死んじゃうよ!(ダムの工事を中止するとか何とか揉めている場合ではなくて、世界の中の日本という視点ではこちらの方がずっと緊急性が高いと思うのだけど・・)

・・で、結局何が言いたいかというと、少々の赤字は覚悟のうえで、それこそアフリカとのビジネス関係を構築していくコストとして織り込んで、ナイロビまでの直行フライトを飛ばして欲しいなぁと・・・常々思っているのですが、そういう希望がかなり遠のいた感じでガッカリしているわけです。

そういえば、1ヶ月前くらいの新聞に「モンバサ・ナイロビ・ウガンダを結ぶ高速鉄道の工事」に関する記事や入札広告が掲載されていました。(その質はともかく)道路を安く作る術では中国に敵わないけど、日本の新幹線の技術を正々堂々と売り込んだらどうなんだろ?援助とか慈善活動とかじゃなくて、対等な商売相手として日本人技術者がケニアへ乗り込んで来るのに、シンボリックな意味でも直行便が必要って思うんですけど。。。

年末年始の予定

2009年09月23日 | ケニア
年末・年始の予定なんて、まだまだ先のように思いますが、年に一度の一時帰国の機会ですし、色んな用事をこなしながら3ケ所(東京と両方の実家)を移動するわけで、そろそろ飛行機の手配とかネット通販とか始めてます。

今のところ、滞在日程はこんな感じになるはず。

12月15日(火)にナイロビ日本人学校の二学期の終業式、三学期の始業式は1月6日(水)からだけれども、担任の先生にお願いして1週間だけお休みの予定。

12月16日(水) ナイロビ出発、ドーハ、関西経由で羽田へ
12月17日(木) 夜、東京着
12月18日(金) 健康診断の日、歯医者にも行けるか?
12月19日(土) 長女の七五三
12月20日(日) 息子のお楽しみ!後楽園遊園地でシンケンジャーショー?
12月21日(月) 北海道へ
12月30日(水) 東京へ(この日の飛行機が取りにくい・・)
12月31日(木) 群馬へ(この5月に生まれた弟夫婦の長男と初対面!)
1月6日(水) 東京へ(近くの小学校に体験入学してみる?)
1月14日(木) 夕方に羽田出発、関空、ドーハ経由でナイロビへ
1月15日(金) 昼過ぎにナイロビ着

引っ越しした職場本部のオフィスビルにも顔を出すことになるだろうし、、、毎年そう思うけど、何だかバタバタと皆さんへのご無沙汰を詫びているうちに、日本滞在あっという間に終わりそう。

会えそうな人、ぜひ連絡ください。