6年前の今日、北海道南部の活火山、有珠山が噴火したことをどれだけの人が覚えているだろう?この大噴火に伴い、周辺一帯は大量の火山灰に覆われ、大地が盛り上がり、温泉ホテルや病院が営業出来なくなり、有名な和菓子工場の社員寮が地中に沈み、幹線道路が凸凹に分断され、付近の住民は近隣の町に避難する・・・などと大変な被害だった。
その日の午後、東京の某所、私たちはテレビのニュースで噴火の様子を見ていた。「とうとう噴火したね」「みんな大丈夫かなぁ」
場面転換。
今晩の夕食を囲みながら、息子が何だか嬉しそうに話しかけてくる。
「今日はねぇ、お父さんとお母さんの誕生日なんだよ!!」
???と思いながら「ああそうか、妻に吹き込まれたんだな、しかし、なかなか上手い表現だなぁ」と感心する。
再び6年前の今日。
午後、東京の某区役所に出向いた私たちは書類にサインをして「家族」になった。洞爺湖にほど近い妻の実家には、有珠山噴火の轟音がとどろいていた。私にとっては「新しい家族」に降りかかった大ピンチ。でも無事を祈るしかなかった。
別に3月31日はお父さん(私)の誕生日でもなければ、お母さん(妻)の誕生日でもない。でも「その日」があったから私と妻(そして息子)がここにいる。だから3月31日は「我が家の誕生日」。今日の夕ご飯はちょっと特別メニュー・・・でもないけど、気分だけは特別。もう6年も経ったのかぁ。
そして現在の洞爺湖町。温泉も街並みもすっかり元気になっている。もちろん家族達も元気にしている(と思う)。こんなイベントさえあったらしい。
ところが今日のこの話、これでは終わらない。後で妻に確認してみると「今日はねぇ、お父さんとお母さんの誕生日なんだよ!!」と息子が言ったのは、妻に吹き込まれたからではなく、自らズバリと言い当てたらしいのだ。
・・・恐るべし、子供の直感。
その日の午後、東京の某所、私たちはテレビのニュースで噴火の様子を見ていた。「とうとう噴火したね」「みんな大丈夫かなぁ」
場面転換。
今晩の夕食を囲みながら、息子が何だか嬉しそうに話しかけてくる。
「今日はねぇ、お父さんとお母さんの誕生日なんだよ!!」
???と思いながら「ああそうか、妻に吹き込まれたんだな、しかし、なかなか上手い表現だなぁ」と感心する。
再び6年前の今日。
午後、東京の某区役所に出向いた私たちは書類にサインをして「家族」になった。洞爺湖にほど近い妻の実家には、有珠山噴火の轟音がとどろいていた。私にとっては「新しい家族」に降りかかった大ピンチ。でも無事を祈るしかなかった。
別に3月31日はお父さん(私)の誕生日でもなければ、お母さん(妻)の誕生日でもない。でも「その日」があったから私と妻(そして息子)がここにいる。だから3月31日は「我が家の誕生日」。今日の夕ご飯はちょっと特別メニュー・・・でもないけど、気分だけは特別。もう6年も経ったのかぁ。
そして現在の洞爺湖町。温泉も街並みもすっかり元気になっている。もちろん家族達も元気にしている(と思う)。こんなイベントさえあったらしい。
ところが今日のこの話、これでは終わらない。後で妻に確認してみると「今日はねぇ、お父さんとお母さんの誕生日なんだよ!!」と息子が言ったのは、妻に吹き込まれたからではなく、自らズバリと言い当てたらしいのだ。
・・・恐るべし、子供の直感。