虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

部内戦振り返り

2024-05-05 00:35:04 | S.K

こんばんは。新年度に入ってからショートスリーパーに再びなり、常に睡魔・疲労感と闘っている者です。

昨日(今日、と言える時間に出したかったですね)は一軍戦に向けて部内でリーグ戦を行ったのでその振り返りをしたいと思います。

一局目

いつものように対中の出だしから四間に振り直され、玉頭を激しく攻められる展開に。かなり危ない状況でしたが、飛車を切ってくれ、相手玉に攻めるために足掛かりも少しはあったので入玉も含みに終盤勝負に持ち込めればギリギリ耐えていると感じていました。

ただし、これはこちらが寄せや受けを間違えないことが大きな前提となっています。

…角打ちから飛車で王手金取り(詰めろ解除)が見えたところまでは良かったのですが、その後双玉になってから持ち駒は歩だけになっていたこともあり、60秒で手が全く見えず、せっかく追いつめた玉を上部に逃がしてしまう甘い手を指してしまい、完全に寄らなくなってしまいました(以下投了までは相入玉の将棋になったのですが、検討する余地はないので省略)。

二局目

今日参加していたメンバーの中で唯一の1回生との対戦。以前一度対局した時は序中盤に上手く指され終盤で誤魔化したものの、良いところがなかったので今回は序盤から大きく差をつけられないように気合を入れて臨みました。

相居飛車になり、前回とは異なり受けを優先する指し手が続いていると感じたので、攻めを意識して棒銀が出てくる前に35歩から開戦。角、飛、銀で3筋に狙いを定め、相手は居玉で龍さえ作れれば攻めやすいと感じたので、一気になだれ込みました。実は歩成を同金と取ればまだまだ互角だったと読んでいてそれ以降も難しいと感じていたのですが、本譜は一番嬉しい取り方をしてくれ、攻めが綺麗に決まり、快勝。後で検討してみると、殺到したのは少々無理攻めだったようです。一旦は我慢して好機を伺うべきだったんですね。

三局目

最近終盤の踏み込みが鋭くなっている居飛車党の同じ学科の後輩との対局。角頭を狙いにいき、途中までは予定通りの進行でした。しかし、そこで初めて出会った指し方をされ、悩ましい二択の状況に。片方の選択肢を時間を使って読んでいたのですが、銀交換後一旦落ち着く展開に自信が持てず(どう進めていけばよいのか方針が定まらず)、あまり深く読んではいないものの、攻めが続きそうだと判断したもう片方の選択肢に飛びつき、有利が零れ落ちました。実は、初めて出会った指し方だと書きましたが、これはあまり良い手ではないそうで、このような甘い手をとがめられないようでは、まだまだ実力が足らないと言うしかありませんね。

終盤は一発逆転を狙って受けに回るものの、時既に遅し... もう数手前で受けていれば相手から早い攻めがなく、逆転できていたようです。

今後に向けて

授業の忙しさを言い訳にはしたくないのですが、研究量が圧倒的に足りないです。それが序中盤の手の見えなさに繋がっています。正直に言うと、合宿やら大会やらで毎日のように将棋に濃密に触れていた春休みとは一転して、新学期に入ってからは部活にもあまり行けず、一週間に3局くらい指せればいい方、と言った感じで離れてしまいました。

これではだめです。課題をダラダラやってしまう癖があるので、集中して早く終わらせて、序盤の研究に力を入れます。気が付けばもう3回生になり、来年は研究室配属なので研究が中心になりますし、院試の準備もあります。一軍戦に出られるのは今年で最後かなとうっすら思っています。なおさら悔いのないようにしたいです。特に今季はA級残留という厳しい目標がありますので、少しでも力になれるようにもっともっと強くならなくてはなりません。

自分の弱い部分は、中盤で有利になるのにそれに気が付かず二択を外して互角に戻ってしまう、というところです。これは実践を積むしかないですね。あとは、最近はどうしてその手を選んだかやそれ以降の方針に関して出来る限り言語化をしながら指すようにしていて、今日明日すぐに手が見えるようになる訳ではないですが、今後も続けようと思います。相手玉の急所を捉えたり、中盤の難所で攻めの方針を決めたりする時に思考を説明するのはなかなか難しいですが、なんとなくで指していると意外と指した手が厳しくない、ということも多く必要な訓練だと思っています。

部内戦もあと数局残っているので、そこでは良い将棋が指せるように努力します。

後輩たちが成長してどんどん強くなっていき、頼もしいですが、もちろん負けたくないです。

もうあと1か月しかない。

いや、まだ1か月ある。

そう思って頑張ります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。おやすみなさい。

 

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