ススキノ探偵シリーズ3作目。
原作は東直己という作家の小説で、僕は札幌に住んでた時代に何冊か読んだことがある。
「探偵はバーにいる」
映画は1も2も大好きです、僕。魅力はたくさんある。もちろん話としてかなり無理はある。でもさ、そこは許してくださいな、映画だもの。不思議なことに映画のスクリーンで観るススキノや北海道の雪原は「うむ、ここで人が死んでてもおかしくないな」と思わせる説得力がある、と僕は思っている。
改めて1と2を見返すと意外なまでに細かい所をしっかり作っていてやっぱり面白い映画だと思うんだよね。ぜひどうぞ。
で、3ですよ。
結論から言います。
シリーズ最高傑作でしょう!
来ました、シリーズ最高傑作。間違いないね。面白かったわー。
僕の場合、このシリーズのファンだから、いつものススキノの面子とススキノ、札幌の光景が映るだけでもう泣いちゃうんだけどね。好きです、サッポロ。仕方ない。
話も良く出来ていたじゃありませんか。1の冒頭を思い出して欲しいのですが探偵・大泉洋がオセロをしながら「教えてあげるよ、高田くん。このゲームの奥深さを。白と黒、簡単にひっくり返る」と言うシーンがあります。このシリーズの肝は正にそこにあるんだよね。人は誰しも一面的ではない。裏(ダークサイトではなくて別の面、という意味ね)があって、そこを見せていくのが映画、というか「ストーリー」の醍醐味だと思うんだよね。このシリーズの面白さは、全シリーズを通してそこにあると僕は思っている。
加えてこれだけのオールスターキャストが揃っていればそりゃ見ごたえあるよねぇ。もう観てくださいよ、この連作ポスター。もうこれだけで僕、泣いちゃうわけですよ。(泣きすぎ)
あまり大きくない役だけど冒頭に出てきた椿秀雄役の坂田聡という俳優さん。この方は大傑作「百円の恋」で最高に最低な役(あるいは最低で最高な役)のバイトの先輩役の人ですね。この人出てるだけで僕は1億点プラスする。ちなみにこの方は元・劇団ジョビジョバ。つまりシリーズレギュラーである「客引きの源ちゃん」役のマギーとジョビジョバつながりということになるね。
あと、このシリーズ観ると毎回思うんだけど、大泉洋が着ているコートが本当に素晴らしい。本当に毎回欲しくなる。ブランド名までは突き止めたんだけどコートの実物はまだ見つけられていない。どこに売ってるのかなー。
ただ、一つだけ言っておきたい。
今回ね、ジンギスカンのシーンが無かったんだよねぇ。。探偵と高田がススキノの裏通りの店で、七輪でホルモンを食べるシーンがあったんだけど。。そこはぜひジンギスカンにしていただきたかった!!それだけがねぇ、、僕は残念ですけど、まぁそこはどうでも良いね。
4やってくれないかなぁ、やってほしいなぁ。
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