浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

右肩

2017-02-04 18:54:13 | 日記
昔、大学出たてで働いてた時の話。

当時の会社がそろそろ繁忙期、と言う時に会社の上司から整体を紹介された。そろそろ忙しくなるで身体のメンテナンスしといたほうがいい、という意味で。結構地元では知る人ぞ知る有名な(あれ?論理的に矛盾してる?ま、いいや)先生とのこと。

当時、僕は20代前半で別に身体に痛いところは無かったんだけど、いったらいったでやっぱり良かった。

単純に「おお!」と思ったのが、僕はそこに車を運転して行ったのだけど、帰る時にバックミラーを調整しなければ行けなかった。つまり、姿勢が治り、身長が伸びてた、ということ。

あと、家に帰ってトイレに行った時も「おお!」と思った。トイレ話で恐縮ですが。自宅のトイレというのはほぼ毎日見る光景な訳で、そこから見える景色も、つまり僕の身長が伸びてるのでいつもとは変わっていた。

こういう経験があるので、整体ってのものを僕は信頼している。そりゃもちろん人によって千差万別なんだろうけど。


ここ1、2週間、どうも右肩が痛かった。グッと上げるとピリッと来るような。いやーん、四十肩?と思ってがっかりしてて、どこかで見てもらおうかな、と思っていたんです。

でさ、僕は合気道を習っているんだけど、その中に整体の先生がいるのは何となく聞いてた。噂では結構な達人らしいので、今度見てもらおうかと稽古終わりに「どこのなんて治療院なんですか?」と声をかけたら「どれ、いま、見てやるよ」と稽古終わりの道場でそのまま診てもらえることに。

仰向けになって「こっち伸ばしてみて、これで手を上げてみて」なんて言われるまま「はいはい」と答えてたらものの5分で「ああ、これだわ」と当てられた。

僕の肩の痛みの原因は、どうやら右胸の肋骨の間が狭くなってることと右脚の腿の内側にある、とのこと。何がどうなってそうなってるのかまったく見当もつかないけど、右胸と右腿を「あ、ちょっと、イテテ」ってくらいに触られたら一発で右肩の痛みが無くなったのでこれは信じるしかない。

いやーん、痛くないって幸せ〜。別に、痛くて痛くて毎日困るってほどの痛みじゃ無かったけど、痛いのと痛くないのなら痛くないほうが1000000倍ありがたい。

「で、これって原因は何だったんですか?」と聞くとシンプルな回答。

「そりゃ、パソコンのやり過ぎだよ」

そうかー、納得。



と、思ってさ、家に帰ってきてこのブログを書いてて、「ハッ!?」と気づいてしまったことがあって。

あのね、僕はその方に「一度も右肩を触られていない」んだよ。

ちょっとザワッとするよね。

僕が「ちょっと右肩痛いんですよねー」と言うとその方は「どんな感じ?」、「こうやって上げるとちょっと痛いんですよ」、

「仰向けに寝てみて」
「はい」
「右肩上げてみて」
「はい」
「もっと上げてみて、痛い?」
「そうですね、このぐらい上げると痛いですね」
「分かった」

って会話があって、足とか胸とか首とか触られて、「ああ、ここだわ」と言われたの。つまり、一度も右肩に触られてない。

なにこれ?(笑)

すごいね。