Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

帰国計画消滅。

2009-02-10 00:55:08 | アメリカ生活雑感
来週から2週間の予定で、ふたりで一緒に日本に帰る予定をたてていた。
禁煙ホテルもおさえ、1ヶ月前から友人とのアポも入れ、持ち帰る書類や各種お土産も準備万端ととのえ、もちろんすべてのチケットも購入済みだった。
なのに、1週間前になって突然Pちゃんの職場のビザ“エキスパート”から待ったがかかったのだ。

理由は、「ビザ承認に関するセキュリティーの強化」。
今回の帰国の主目的は、新しいビザ(H)の申請手続きだった。以前ならばきっちり1週間で申請がおりたので、滞在期間を2週間強見ておけばまず問題なく帰国できた。
しかし、昨年秋ごろからチェックが強化され最低でも1ヶ月はかかるようになったというのだ。それも「高エネルギー物理施設で働く人間」に対してのみ強化されたというではないか!
これの問題は、すべての人を十把一絡げにしているところだ。
Pちゃんのように過去に申請→許可を何度も受けている人間も、これから初めて申請を行おうとする人間も同じ扱い。また、Pちゃん職場のような無害な素粒子物理研究施設と原爆研究などの超センシティブな物理施設も全く同じ扱い。
これって変でしょう?

昨年の秋ごろ急にこうなったらしく、そんな事情を知らずに海外にほいほい出て行った研究者の中には2ヶ月以上も帰ってこれないという被害に合った人たちが続出。研究者が2ヶ月も仕事から遠ざかるといったいどういうことになるか、考えてほしい。
ビザの更新をする人たちは、仕方なくスイスの研究所に2ヶ月ほど滞在して仕事をしながら新しいビザ発行を待つという方法をとっているらしい。

何でそんなもっとも重要なことを今頃になって言ってくるのだ?
何のために職場には「ビザエキスパート」という人を金を払って置いているのだ!
誰がこのキャンセル料数百ドルを弁償してくれるっていうんだ!と怒りまくる私。

事の次第を知ったPちゃんボスは「そんならその間、日本の大学で2ヶ月働くかい?」と言ってくれたそうだが、ことはそんなにお気楽じゃぁないのよね。
今ここでの仕事が一番大事なとき。そんなときに1ヶ月も2ヶ月も留守にすることがどれほどの精神的負担や焦りにつながるか・・・

そういうわけで、すべてのプランは藻屑と消え去り私の心の中にも穴がぽっかり。

でも考えようによっては、災い転じて福となるかもしれない。
というのも、ここのところ体が不調のため(日常生活には何も障りないのだが血液検査で異常あり)、今帰ってもみんなと楽しいお酒が飲めない状態。ここはちゃんとオーバーホールして万全の体調に整えてから出直しなさい、と神サマが仕向けたのかもな。
そう考えるしかこのショックから立ち直る方法が見つからないのであった。


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