正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

4月のひとこと(平成26年・仏誕2580年・皇紀2674年)

2014年04月01日 | Weblog
春一番を過ごし、いよいよ4月。東京も桜の薫りの素晴らしい季節を迎えました。

日本国中しょしょかしこ、“フレッシュマン”の誕生です。

その昔、今よりはずっとずっと若かった頃、3月~4月という月には、いつもと違い、何となく気分が高揚したり、身の引き締まる思いを感じたり……。


最近は、そんな“フレッシュ”な気分を味わうこともなくなったような気がします。


こんなことではいけないのでしょう。


“フレッシュ”な気持ちで頑張るぞ!


そう己に言い聞かせている4月です。



さて、前にも、“ひとこと”でお話したことがありますが、当山の本堂建設計画が、この4月で三年次に入りました。


5か年計画の三年目。この秋から、いよいよ建築に取り掛かるところまで、こぎつけたのです。


有難い、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。


久しぶりに、“フレッシュマン”の気持ちで、万端取り組んでいるところです。


実は本堂の建築を住職として経験できるということは、めったに有ることではありません。


当山は、先の大戦の東京大空襲で丸焼けになってしまいました。



現在の本堂(間もなく解体の運命にありますが)は、昭和31年、先代住職の時代に建てられたものです。


鉄筋コンクリート造り。築60年を経過し、老朽化が激しく、この度取り壊しということになったのです。


空襲で焼けてしまった本堂が、もし、空襲に合わず、今日まで持ちこたえていたとしたら……。(幼な心に、木造の立派な本堂であったと、おぼろげに記憶に残っています)



私はおそらく、この古い木造の本堂を取り壊すことはしないと思うのです。


都内でも、地方に行っても、100年、200年立派に持ちこたえてくれている本堂は、数多くあるのです。



こう考えると、自分の寺の本堂の建築を経験する、できる、ということは、やはり有難い、大切な経験だと思うのです。


ただ、私も、いつの間にか、かなりの年となってしまいました。


この年で、住職の立場で、本堂建築に携わるということは、大変重く“覚悟”のいることです。


でも、檀信徒の皆さん、地域の皆さんに喜んでいただける本堂、後世が素晴らしい本堂だね、評価していただける本堂を目指して、これからもフレッシュな気持ちで、取り組んでいきたいと考えています。


これからもよろしくお導きくださいますように。




合掌
コメント
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