正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

11月のひとこと(平成22年)

2010年11月02日 | Weblog
長く、暑かった夏がやっと終えたと思ったら、秋も、もう11月に入ってしまいました。

“灯火親しむ候”という諺を思い出す私は、やはり、かなりの年配ということになるのでしょうか。

秋の夜長をゆっくり味わいたいものです。


今月は、“友”ということについて考えてみたいと思います。


私たちの一生、正に出会いと、別れの積み重ねといってよいのかもしれません。


これからも、多くの出会いと、別れを積み重ねていきます。


ここで、今日は、あなたのお友達とのお付合いを振り返ってみて頂きたいのです。


あの人は、気軽、気楽に付き合えて、とてもいい人だ。
あの人は、どうも“煙ったい”苦手だな、
などなど。。。




どうでしょうか。

私たちは、自分で意識している、いないにかかわらず、いつの間にか、“友”を選択しているのだと思います。


“朱に交われば赤くなる”という言葉もありますが、私たちは、いったい、どんな基準で、“友”を選んでいるのでしょうか。


悪友ほど魅力があるなどと、ふざけ半分にいいますが、私たちは、やはり、“良き友”“善き友”に巡り逢いたいものです。


“よき友”とは、どういう友なのでしょう。


私は、“大切しなければならない友”と考えています。

しからば、大切にしなければならない友とは、どんな友なのでしょうか。

私は、“辛口”をしっかり言ってくれる友と考えています。


“辛口(からくち)”を言ってくれる友は、実は煙ったいのです。


でも、この年になると、辛口を言ってくれる友の大切さ、有難さがよく分かるのです。

あなたは、どう思いますか。


よき友は、人生の宝です。

そして、この宝物に遭うのに一番必要なことは何なのか。。。




    悪友と交わるなかれ。
    卑(いや)しき人と交わるなかれ。

    善き友と交われ。
    尊き人と交われ。

    (法句経 第78番 渡辺照宏訳)

コメント
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