正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

8月のひとこと(平成24年・仏暦2578年・皇紀2672年)

2012年08月01日 | Weblog
六月下旬、機会に恵まれ、久しぶりに中国を訪れることができました。

上海から南西へ飛行機を乗り継ぐこと約1時間。黄山という2000メートル級の山々の連なる素晴らしい景色を楽しんできました。


黄山の飛行場から、黄山市内へ向うバス、道路の良いこと、両側の家並みの新しくて、モダンなことに驚かされました。

ここで、面白い話を聞くことができました。

皆さん“うだつが上がらぬ”という言葉をご存知かと思います。

日本では、“うだつ”とは建物の梁(はり)の上で、屋根を支える短い柱を指します。


中国では、屋根の上に、防火を目的として、隣家との境に、家の幅いっぱいに建てる壁を意味するとのことです。


“うだつが上がらぬ”とはうだつを上げられるほどの余裕のある生活環境にない、ということで、日本、中国とも同じ意味で使っているようです。


それにしても、バスから見上げる家々は、どの家も、それは見事な“うだつ”をきちんと上げているのでした。

バスは市内から、いよいよ山に入ります。舗装道路が続きます。


黄山は、茶の名産地。山の中腹まで茶畑が上がっていきます。



黄山は、世界遺産に指定されている風光明媚な山々。


墨絵の世界をたっぷり堪能したのでした。



黄山の行き帰りに上海に一泊。





ご承知の如く、上海は昔も今も中国を代表する大都会。




私にとっては、10年ぶりの上海でしたが、万博を契機に、大きく発展、変貌をとげていました。


街並みばかりではありません。


おそらく、中国各地からも、多くの観光客が集まっていたのでしょう。



“私たちの中国”“私たちの上海”を体いっぱいに楽しむ大勢の人々であふれていました。



でも、不夜城のようなイルミネーションの見事さの中に、日本のバブルを垣間見たような気がして、、一抹の不安を感じた上海の旅でもありました。



“人、常に菜根をかみ得ば、すなわち百事をなすべし”   (汪信民)



東日本罹災地の1日も早い復興を祈りつつ



合掌
コメント
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