正福寺(住職改め)長老のひとこと

正福寺住職が毎月テーマを決めて「ひとこと」申し上げます。
ホームページの更新情報も不定期に載せていきます。

1月のひとこと(平成21年)

2009年01月03日 | Weblog
東京は、大変おだやかな天気の中で、お正月を迎えました。

お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申上げます。

平成二十一年己丑(つちのとうし―牛)の年、釈尊御誕生から2575年をお迎えます。

牛の年。皆さん、牛にはどんなイメージをお持ちでしょうか。

牛は昔から世界中で、食用に、農耕に、運搬に欠くことのできない存在でした。

今もインドでは、聖なる動物として、大変大切にされていることは、皆さん、ご存知のところです。

“闘牛”なんていう遊びも、世界中であるようですが、牛にとっては、迷惑なことではないでしょうか。





私ごとで失礼します。

私の母は、牛年生まれ。今年誕生日が来ると満96歳になります。

私はよくお年寄りにこんな話をします。

前にも、この“ひとこと”でふれましたが、毎日の生活の中で一番気をつけてほしいこと、それは、


先ず、“気力”を失わないこと。

次に、生活に様々な工夫を凝らすこと。

最後まで、ものごとを投げ出さないこと。


さて、我が母親、昨年11月に転倒し、背骨を痛めてしまいました。

いささか歩行が不自由、気力にも少し陰りが生じています。

今年は、身体と頭のリハビリの一年となりそうです。


牛にまつわる諺をひとつ、ふたつ。


“牛に引かれて善光寺参り”
この牛は釈尊の生まれ変わりかもしれません。

“鶏口となるも牛後と為る勿れ”
なんと失礼な、と牛は怒っているかもしれません。


最後に、

“牛の歩みも千里”

どうでしょうか。お互いさま、焦らず、ゆっくり、じっくり、今年も歩んでまいりましょう。


合掌
コメント
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