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日常生活のあれこれ

「平家物語」でたどる東山散策

2012-03-31 07:35:28 | 旅行

                平家一門の栄華と滅亡を描いた「平家物語」 その前半は
                平清盛を中心にして京都で繰り広げられる出来事が多くを
                占めます。

                800年余り前の平安末期、京都でもっとも熱かった歴史の
                舞台を歩いてみました。


                

           京都市街を東西に貫く四条通の東の突き当たりに、八坂神社があります。
           7世紀半ばの鎮座とされ、天皇家など朝野の崇敬が篤く、平清盛も1147年
           田楽の奉納をおこないました。

 

                

                      八坂神社境内にある 忠盛燈籠

 

 

 

            

                    六波羅蜜寺  天暦5年(951)に空也上人が開創

             六波羅蜜寺は平家一門の館があったところ、忠盛が六波羅蜜寺の塔頭に
             兵を留めたことにはじまり、一時は館の数が5200余りにもおよんだという
             平家の拠点です。

             寺域は狭くなりましたが、鮮やかな丹塗りの本堂に多くの参拝者を集めて
             います。 昭和44年に解体修理されたとき、五輪塔の形をした泥塔が
             8千基出土しました。
            
             これらは高倉天皇の中宮となった清盛の娘、徳子の安産と男子出生祈願で
             奉納されたものだと記録にありました。

 

                  

                  宝物館に展示されている、経文を読む清盛坐像、出家して
                  51才頃の姿と考えられ、くつろいだ表情の中にも意思の
                  強さが感じられます。 (重要文化財)

 

                        

                          空也上人立像 (重要文化財)

                    同じ宝物館に展示されているこの像は鹿の杖をつき、
                    膝を露に草履をはき、念仏を唱える口から6体の
                    阿弥陀が現れたという伝承のままに洗練された
                    写実的彫刻の空也上人像。

 

                   六波羅蜜寺から鴨川沿いに出ると、神と仏に護られる
                   長講堂(ちょうこうどう)があります

 

                        

                  

          

            

              後白河法皇六条御所の中に建てた持仏堂がはじまり。
              京の冬のたび(3月18日まで)非公開文化財が特別公開されていました。

 

         

              後白河法皇御影殿には数珠を持つ法皇木像が安置されています

 

              川原町通り、七条通を経て三十三間堂へ。

 

            

              正式には「蓮華王院」といい、後白河法皇の命で清盛が建てた仏堂です

 

            

                 長大な本堂は南北約120m

 

            

              国宝千手観音坐像を中心として千体の千手観音立像(合計千一体)が
              ご本尊、そして風神・雷神と28部衆像が安置されています。

 

            

                この日3月12日は朝から雪が舞う寒い日でした。
                

 

                  

                  何回も訪れている三十三間堂の庭を見るのは初めてでした

 

            

               三十三間堂の東隣に後白河法皇の眠る法住寺陵があります
               ここは法皇の御所があった法住寺殿の一角で、じつは三十三間堂も
               法住寺殿の敷地内にありました。

 

         

             本堂で行事があったようで、中には入れませんでした。   
             本堂には「身代わり不動」と呼ばれる不動明王を安置してあるようです。

 

 

         

                後白河法皇法住寺陵

           平家物語ゆかりの東山散策はここまでです。

 

          寂光院を最初に紹介してしまいましたが、続きは平家物語を彩る女性たちと
          ゆかりのお寺を紹介します。

              

 


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