雨月物語
1953年/日本
邦画の隆盛期作品が世界で注目された
shinakamさん
男性
総合 85点
ストーリー 80点
キャスト 85点
演出 85点
ビジュアル 85点
音楽 85点
黒澤・小津と並んで欧米に影響を与えた溝口健二監督の代表作。ヴェネチュア映画祭銀獅子(最優秀外国映画)賞受賞作品だけあって映像・音楽・美術とも日本のアートを世界にアピールしていて、製作・永田雅一の意気込みが感じられる。
原作は小説家で大映映画の役員でもあった川口松太郎。戦国時代如何に庶民が悲惨で必死に生きていたか?その背景には貧しくとも家族の愛を大切にすべきという教訓的な話だが、人間の欲と業の深さを感じる作品。
京マチ子の怪しさ、水戸光子の逞しさ、田中絹代の慎ましさを的確に演じた女優陣が目立つ。これも女性を描くのが上手い溝口監督の手腕によるところ大。
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