田舎暮らし(スローライフ)を始めて20年

住居から見えるのは、山と田と畑。縫うように走る道路。不便ですが、静かで、季節がはっきり分かります。

柏餅の思い出

2017年04月15日 | 日記
遠いかすかな記憶

お節句にお柏を家で手作りしてくれることになった

我家には柏の木はなかったので、ご近所へ葉を貰いに行くおばあちゃんについて行った

道端の我家とはうってかわって、家に続く道の両側には田んぼと畑が広がり、坂の上の長屋門をくぐると広い庭の奥に家があった

祖母が声をかけると大奥様らしい人が出てきて応対している

話は聞こえないが、幼い私にもお大尽と貧乏人の関係は見て取れた

頭を下げて私の所へ戻って来た時はいつものおばあちゃんだった

庭の木に登った祖母が葉を何枚か貰うのを下で受けながら妙な気がした

そうして出来上がったおかしわなのに美味しいと思えなかった



…逆恨み症候群の記憶だなぁ

お願いして貰った柏の葉

”ありがとうございます” と言った筈だよ。 

そこで目的は達した、と言うか、応えてくれたのだから、感謝にとどめておけばよかったのだ


今頃になって訳が分かってスッキリ、妙な記憶でなくなった

古い記憶を辿って考え直すと、今なりの解釈ができてすっきり、救われることがある

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