80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

今日もまた、何の予定も立ってはないが

2020年07月25日 08時24分02秒 | 考える
7月25日(土) 曇り空 
弟が出勤。
ドアの閉まる音を背中で聞く。

一人起き上がって、 グラスにウィスキーを注ぐ。 
タバコを咥えて火を付ける。 
それで、 ただ何となく気持ちが落ち着く。

今日もまた、何の予定も立ってはないが、予定を立てる気もしない。
1歳、歳は取ったけど、何もすることもなく、また日を過ごすのか? 
腰痛と共にただ過ごす。
考えてみれば、腰痛も私の生きている証明なのだ。 

誰が何と言おうと、もっとも誰も何も言いはしないが、今から約1年、私は74歳を生き続けるのだろう。 
多分、この曇り空の下で。 

飲み干す酒に味がない。
タバコの煙りも味がない。
ただ酒を飲み、一人タバコの煙りを吸う。
味も素っ気もない人生をどうして過ごせば良いのやら・・・。 


男一人で飲む酒は
昔の女の味がする

酒場で出会った男が二人
共に女の思い出浮かべ
何も言わずに酒酌み交わす

誰に言われたわけではないが
立った女の後ろから
一言、お前が好きだよと
何故にあの時、言えなかった?

共に目を伏せ、杯重ね
共に黙って 杯を干す 



73歳、最後の一日。

2020年07月23日 08時26分13秒 | 考える
70を越えて、今73歳。
このままで良いのだろうか?
目的もなく、街をぶらつき、酒を飲む。
仕事はどんな事でもそれなりに苦しい。
楽な仕事なぞ、どこにもありはしない。

7月22日(水) 曇り
体が思うように動かない。
5階の部屋を出て、バス停に行くだけでも、何度となく立ち止まり、道横の石垣に腰を下ろす。
何とも情けないと、自分でも思う。
自分の居場所はどこだろう?

生活費は、何とか足りてはいる。
だが、人は金だけで生きていけるものではないと、ずっと思い続けている。
言ってみれば、今の自分を受け入れることが出来るか、否かだと感じている。
どこかで、それを見つけようとの悪あがき・・・。
老いぼれて、ただ夢に見るスーパーヒーロー。

7月23日(木) 曇り
73歳、最後の一日。
だが、ただそれだけの話。
相変わらず、腰痛と共に目覚める。
ウィスキーを空にする。

今日は「海の日」・・・国民の休日。
明日、24日は「スポーツの日」・・・これまた「国民の休日」だとか。

休みが増えるのは結構なことだが、その日を楽しむ金は、どこからも出ない。
時間ばかりで、一体どうやって楽しめば良いのだろうか?


星のない夜 ただ独り
グラスに注ぐウィスキー
誰もいないこの部屋で
たった独りで酒を飲む
いつの間にやら眠りこけ
目覚めりゃ外は曇り空

君の言葉を忘れはせぬが
やはり会いたい 今一度
たった独りでただ思い出す
夜明けの空のうす暗さ
君のその手の冷たさが
思い出されてたまらない

私の時間

2020年07月17日 07時20分56秒 | 考える
時計の針は止まっても、時の流れは止まらない。

何故か体が動かない。
それでも私は生きている。

余計なことをしたりせず、黙って今を受け入れる。
いつかは多分必要とされる時が来るだろう。
私のお金、私の仲間、そして私の経験。
たとえ、役に立ったようには見えずとも。

心の奥でそんな事を考え続けていた。

しかし、今日も又、無為な時を過ごしそうだ。
何より、今日も又、思い通りに足が動かない。
などと、又、同じ言葉を繰り返す。

これ以上の欲もなく、自由気ままに生きていきたい。
さして、生き急ぐ、さりとて、死に急ぐ必要も無い。


街の酒場でただ独り
夢を求めてうろつき歩く
一人寂しい男の心
誰が知ろうか
この年寄りが
求め続けた人生を

うろつき歩いて辿り着き、
独りぽっちで飲む酒は
ほろりと苦い味がする
誰が知ろうか
この年寄りの
心の奥に降る雨を

日が過ぎていく。

2020年07月06日 15時23分58秒 | 考える

この所、毎日、ボーッとしている内に日が過ぎていく。
晴れた日は、街に出ていくが、しかし何という目的も無く、交番前の広場で、ベンチに腰を掛け、ただ刻を過ごしている。

こうしている内に、顔見知りは出来たものの、こちらから相手に話すことが何もない。
もともと私は話し下手で、同居している弟とさえ殆ど口もきかない。
まぁ、これはお互い様なのだが、私は弟がどんな仕事をしているのか、どんな仲間と一緒に働いているのか、そんな事さえ、何一つ知らない。

いやいや、他人を、また自分を、色眼鏡で見てはいけない。
そんな資格など、私には無い。

にしても、悲しい話ではないか。
このまま、あと20何年かを過ごして、黙ったまま、死んでいくことになるのだろうか?
何ともやりきれない思いだ。

この所、蒸し暑い日が続く。
夏だから・・・というだけではなさそうだ。
何もせずに、ただ生きていくのも、意外と大変なことなのだなと、改めて思う。
「悪」にもなりきれず、ましてや「善」になぞ、どうしてなれるのか?
私には、何の特技も無い。
そう、形だけでも、どちらかに成りきれたらスッキリするのだろうが。

形だけでも良い。
思い込みだけでもいい。
ライバルが欲しい。
ライバルの存在は、人を活性化させる。

酒とタバコと、そして「独りだけのベンチ」の日々にはもう飽きた。