旋律はいつもドリン系

高校時代のマンドリンクラブの話です。
若干、ほんとのことをベースのフィクションです。

(08)スポンサーに、どう答えれば喜ぶか?なのじゃ。

2010年08月31日 23時22分25秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
そう、ワシは制服だったのじゃ。財布の中身ばかり考えていて、当日の服装の事なんか、まったく考えていなかった。先輩と一緒に行くのだから当然、制服だとばかり思っていたのだ。いや。本当のところ、それすら思ってもなかった。何も考えずに自然に制服を着てしまった!というのが本音だった。 . . . 本文を読む

(07)小銭入れには850円。なのじゃ

2010年08月26日 00時43分41秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
さて、藤本はどう出る?ワシは、この時の藤本の行動パターンまでは分からなかった。棗田先輩がらみなので、藤本の思考回路が読めない。出たとこ勝負で、息をのんで待ったセリフがこれであった。「江本も行かないんじゃ、しょうがないなあ。 一人で行くのも寂しいし、今回は諦めるか!」もっとゴネるかと思ったので、ちょっと拍子抜けである。 . . . 本文を読む

(06)さて、藤本は?なのじゃ

2010年08月20日 19時26分38秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
3人は、ワシが断るとは全く考えてない様子だ。 このまま放っておくと、日曜日の打ち合わせに変わっていくはずだ。 案の定ネンは、のんびりした口調で、 「SF好きのチハル君の好きそうな映画だね」とか言い。 江本は江本でブツブツと、 「朝、何時の電車に乗るのかなあ?あまり早いのは嫌だなあ」などと、天井に訴えている。 お前は、いったい誰に向かって言っているのじゃ。 ワシは『君たちを映画には行かせないのじゃ!』作戦を発動した。 . . . 本文を読む

(05)ワシの腹はかなり黒いのじゃ。

2010年08月18日 00時33分00秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
本日、二度目の(・_・)目が点であった。 「知ってる、知ってる。 今、福山駅前のピカデリー劇場で上映しているSF映画なのじゃ」 「えっ。ピカデリーでやってるのか!?」 藤本が、そんな事良く知っているな、という顔で言った。 「まあ、知ってるなら話は早い。 今、ネン達と次の日曜日に皆で行こうって話してたんだ」 「なんじゃ。そうだったのか…」実は先ほど福田先輩から…と、 朝練での話をしようとしたところで、ワシの理性(打算)が、 待て!待て!待て!待て!待て!待て!と警告を発した。 . . . 本文を読む

(04)知ってるも何も…。なのじゃ。

2010年08月09日 02時54分22秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
ワシはこの先輩の新たな一面を……。それからは二人とも練習に身が入らず、早々に朝練を切り上げてしまった。福田先輩が先に楽器 を納めて部室から出ていった。残ったワシが部室の鍵をかけていると、ふと疑問が湧いてきた。「何故、ワシを映画に誘った んじゃ?」そう、何故ワシを??である。 . . . 本文を読む

(03)表紙には、ゴジラのブロマイド。なのじゃ。

2010年08月06日 02時35分06秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
タダほど高いものはない! などと世間では言うらしいが、 ワシはこれまで、タダより安い物など見た事もないので、 この誘いに乗る事にした。 福田先輩は「おお、そうか」とほっとした顔で言いながら、 胸ポケットから、生徒手帳を取り出した。 . . . 本文を読む