旋律はいつもドリン系

高校時代のマンドリンクラブの話です。
若干、ほんとのことをベースのフィクションです。

(05)ワシの腹はかなり黒いのじゃ。

2010年08月18日 00時33分00秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
目 次
〈1 章-はじまりは、こんなもん〉の最初から
〈2 章-D線の切れる音〉の最初から
〈3 章-ワシと江本の八福(ハチフク)代理戦争〉の最初から
〈4章-スターウォーズと夏の日の恋〉の最初から


本日、二度目の(・_・)目が点であった。

「知ってる、知ってる。
今、福山駅前のピカデリー劇場で上映しているSF映画なのじゃ」

「えっ。ピカデリーでやってるのか!?」

藤本が、そんな事を良く知っているな、という顔で言った。

「まあ、知ってるなら話は早い。
今、ネン達と次の日曜日に皆で行こうって話してたんだ」

「なんじゃ。そうだったのか…」実は先ほど福田先輩から…と、
朝練での話をしようとしたところで、ワシの理性(打算)が、
待て!待て!待て!待て!待て!待て!と警告を発した。

それを、言っては拙(まず)くないか?

ここで、この3人にワシが福田先輩と一緒に、
映画を見に行く事になった!なんて事を言ったらどうなる?

じゃあ一緒に行こう!と、なりはしないか?!

なる。
なるのじゃ。普通はそうなるのじゃ!

しかし、ここで一つ問題が発生する。

ワシは福田先輩の奢りで映画を見に行くのである。
と、いうより奢りだからこそ行く気になったのじゃ。

一緒に行っても先輩は、この3人の映画代まで払わないだろう。
その状況下で自分一人だけ奢ってもらうなんて不可能。
流石にワシの面の皮は、そこまでは厚くないのじゃ。

映画に行くのも同じ日曜日。
劇場でバッタリ会っても面倒だ。

ならば、答えは一つ!
申し訳ないが3人には映画を諦めてもらおう。

ワシは『君たちを映画には行かせないのじゃ!』作戦を脳内シュミレーションした。

所要時間2秒。
自分の利益が懸るとワシの脳みそは、120%の能力を発揮する。

ワシの面の皮は、さほど厚くないが、腹の方は、かなり黒いのじゃ。

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