旋律はいつもドリン系

高校時代のマンドリンクラブの話です。
若干、ほんとのことをベースのフィクションです。

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(06)さて、藤本は?なのじゃ

2010年08月20日 19時26分38秒 | 4章-スターウォーズと夏の日の恋(仮)
目 次
〈1 章-はじまりは、こんなもん〉の最初から
〈2 章-D線の切れる音〉の最初から
〈3 章-ワシと江本の八福(ハチフク)代理戦争〉の最初から
〈4章-スターウォーズと夏の日の恋〉の最初から


ワシの面の皮は、さほど厚くないが、腹の方は、かなり黒いのじゃ。

藤本達3人は、ワシが断るとは全く考えてない様子だ。

ネンは、のんびりした口調で、
「SF好きのチハル君の好きそうな映画だね」とか言い。

江本は江本でブツブツと、
「朝、何時の電車に乗るのかなあ?
日曜日に、あまり早いのは嫌だなあ」などと、天井に訴えている。
お前は、いったい誰に向かって言っているのじゃ。

このまま放っておくと、日曜日の打ち合わせに変わっていきそうなので、
『君たちを映画には行かせないのじゃ!』作戦を発動することにした。
作戦名は長いが、内容は単純である。

「ワシ、金がない!」

単刀直入である。

「すまん。だから3人で行ってくれ。
大阪大会の時、ちょっと小遣いを使い過ぎて、今月はもうスカンピンなのじゃ」
福田先輩に言った言葉を、そのまま流用した。

計算通りに、ネンと江本が「えっ?!」という感じで固まった。

きっとネンは、行くのは止めるはずなのじゃ。
ガキの頃からの付き合いだ。性格は分かっている。

「チハル君が行かないのなら、僕は止めるよ」

ほらね。
ネンはワシが行くならと、思っただけなのじゃ。

そして、それを聞いた江本は…。

「えっ!えっ!えっ!えっ!えっ!
ヘェンもひぃきゃにゃいにょ?」(ネンも行かないの?)

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
江本は緊張のため、著しく渇いた唇を、しきりに舐めだした。

元々、ワシたちの隣の中学出身の江本は、藤本の悪名を知っていたので、
最初は親しそうにしているワシをも警戒していたのだ。

大阪大会に皆で行って以来、藤本とも話せるようになってはいたが、
フフン、さすがに2人だけで映画へは行けまい。

「そっ、そういえば」ペロペロペロ

「日曜日は用事があったような、なかったような…」ペロペロペロ

江本が藤本に向かって、ペロペロペと、シドロモドロの言い訳を始めた。
やはり、最初に映画に行こうと言いだしたのは、藤本のようだ。

たぶん、大阪大会に向かう電車で、
棗田先輩が『スター・ウォーズ』の話をしていたので、興味が湧いたに違いない。

さて、藤本はどう出る?

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