無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

ALWAYS…ホワッと懐かしいポークライス

2008-01-25 | 料理


その名前を聞くたび、
なにかしらホワッとした気分にさせられる。

ポークライス

なんてことはない。
チキンライスのチキンを、豚肉にしたケチャップライスのことだ。
トップ画像は早稲田にある『メルシー』のポークライスだが
最近はなかなかお目にかからなくなったメニューだ。

まだ実家がラーメン屋をやっていた頃
メニューに、このポークライスがあったが
まだ「食」にたいする知識も経験もなかったオレは
店の壁に貼られている献立で、このポークライスをはじめ
聞いたことのない料理名が幾つもあった。

ポークソテー 開花丼 うま煮 ハムエッグ

その中から、親父にせがんで作ってもらったのが
このポークライスだった。
どんなものが出てくるのか、ワクワクしながら待っていると
出てきたのが、このケチャップライス。

なに?これ
チキンライスとどう違うの?

そもそもポークってなんなのか。
お子様ランチでお馴染みの赤いご飯が
チキンライスだということは分かっていても
チキンライスのチキンは鶏肉のことであることすら
よくわからなかったガキの時分だ。
豚の事をポークというなんて、知るはずもなく
なんだか妙にガッカリしたことを憶えている。


昨日の晩のこと。

ニョウボが出かけるというので、今日はオレが晩メシ担当。
ここだけの話だが、晩メシの支度が面倒くさい時は、
子供らに「遅くなるから、二人で先に食べてなさい」と言っておく。
息子だけならまだしも、娘は今年二十歳になる。
晩メシの用意くらいは自分で出来るが、コヤツは手抜きの名人だ。
気が向くと、台所を粉だらけにとっちらかして
頼みもしないクッキーなんぞを焼いたりもするのだが
気が乗らないと、毎晩のように玉子焼きを作り続ける。
みんなが「美味しい美味しい」言って喰うものだから
玉子焼きにだけは、妙に自信を持っているらしい。
ま、本人が機嫌良く作っているものを、わざわざ腐すこともないが
玉子焼きを不味く作る方が、むしろ難しい。
塩加減を間違えなければ、大抵は旨くできるし
少々塩気が足りなくとも、ケチャップをかければ事は済む。

「二人でご飯食べてなさい」

こういうと、まず8割はこの「味自慢・玉子焼き」を作るわけだ。
長男も食に対するこだわりがあるわけでもなく
むしろ偏食気味な方だから、こういうシンプルなものが大好きで
同じメニューが続いたところで、文句を言わないどころか
二人して喜んで喰っているのである。

実は昨日の晩も、そんなことで子供らだけで食事をさせていた。
もちろんメニューは玉子焼きだ。
さすがに二日連続で玉子焼きでバランスが悪すぎるし
第一オレがニョウボに怒られそうである。
家に帰る道すがら、何を作ろうかと色々と考えていた。

オムライスは面倒くさい。
確か、冷蔵庫に豚肉があったはずだ。
だったらポークライスにしちまえ!

そもそも「ポークライス」と言って、
それをご存じの方はどれほどいるのだろう。
試しにネットの検索エンジンに「ポークライス」と入力してみると
いろいろな「ポークライス」が出てくる。
ご飯に細かい豚肉を入れて、醤油味に炒めたものであったり
ロコモコや、ナシゴレンのような、エスニックなもの
また、白メシに野菜と炒めた豚肉を乗せたタコライス風のものと
名前がアバウトなだけに、その種類も様々である。

家に帰り、冷蔵庫を覗く。
残念ながら、豚肉は品切れ。
変わりにポークソーセージがあったので、これで代用する。
ま、ポークである事に間違いはない。

作り方は簡単だ。
具は玉ねぎとポークのみ。
まずは微塵に刻んだ玉ねぎと、ソーセージを炒める。
いい具合に火が通ったら、そこにケチャップをダーッと入れる。
もちろん、本当はまず最初にご飯を入れ、
塩コショウで飯を炒め、そこにケチャップを入れるのだが
鍋の煽りが上手くできない素人には、
なかなかケチャップと飯が上手く絡んでくれず
そこらじゅうに飯粒をとっちらかして、台所は散々な事になる。
先にケチャップを入れ、後から飯、塩コショウを入れると
煽りの下手な素人でも、いい感じのケチャップライスが出来る。



さて、豚肉がソーセージに変わったが、いい感じに混ざってきた。
ここで隠し味。
ケチャップだけでは酸っぱいので、甘味を足してやる。
一番いいのは、親父のレシピでもあるカツ丼のタレ。
しかし甘辛のタレがないときは、ウスターソースで充分だ。
こいつをサッと一回しし、もう一度飯に絡めていく。

さすがにこれだけではバランスも見た目も悪いので
コンビニで買って来た出来合いのサラダを添え
なんちゃってポークライスの完成。



我ながら上手くできた。
親父の味を思い出し、ホワッとした気分だ。
ダイエット中でなかったら、ガッツリ大盛りで喰いたいところ。
子供らにも概ね好評。



おそまつさま&ご馳走様でした!



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