海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(雪のドーナツと時計台の謎)
![]() | 雪のドーナツと時計台の謎 (コージーブックス) |
ジェシカ・ベック | |
原書房 |
![]() | Sinister Sprinkles: A Donut Shop Mystery (Donut Shop Mysteries) |
Jessica Beck | |
Minotaur Books |
読むと、ペラペラしゃべってはいけません。
(ジェシカ・ベック著)
光り輝く雪がノースカロライナ州エイプリル・スプリングズの通りを覆っています。ちょうどウィンター・カーニバルに間に合いました。それを見て、〈ドーナツ・ハート〉のオーナー スザンヌ・ハートは、甘くておいしいフロスティングを思い出してしまいます。しかし甘いプラムへの思いは急速に冷え込みことになります。スザンヌの元夫マックスの浮気相手ダーリーンが死体で発見され、しかも別の女性の服を身につけていたとあっては。マックスは容疑者の一人となり、スザンヌは事件にかかわることになります。
ドーナツの店のオーナー、スザンヌ・ハートのシリーズ第3弾です。今回は冬の雪の中、ウィンター・カーニバルのイベントの最中に殺人事件が起こります。それもスザンヌの宿敵ダーリーンが被害者で、ダーリーンが着ているのがミュリエルのもので、そのミュリエルが行方不明となればスザンヌが調査に乗り出さざるをえないでしょう。
ナイジェリア人による詐欺事件も起こって、今の犯罪状況がわかりますね。スザンヌの親友、グレースも相変わらず積極的に調査にかかわり、被害者宅をこっそりのぞいたりします。このあたりはちょっといくらなんでもそれはないだろ、と思ってしまったりもしますが。
スザンヌがつきあっていたジェイクはなんとなくよそよそしく、スザンヌは少々二人の前途に不安を覚え、元夫マックスは復縁を迫り、スザンヌの恋愛生活は複雑になっています。
またまたおいしそうなドーナツ満載です。巻末にレシピがあります。朝食用のマフィンにそそられました。
■既刊
スザンヌのシリーズはすでに2作品が出版されています。いずれもレシピ付きです。
午前二時のグレーズドーナツ ← 店の前に死体が投げ出されます
動かぬ証拠はレモンクリーム ← キッチンツアーで殺人
主人公: スザンヌ・ハート(〈ドーナツ・ハート〉のオーナー)
場所: USA、ノースカロライナ州エイプリル・スプリングズ
グルメ: ドーナツ
動物: なし
ユーモア: 中
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )