海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(午前二時のグレーズドーナツ)
![]() | 午前二時のグレーズドーナツ (コージーブックス) |
ジェシカ・ベック | |
原書房 |
![]() | Glazed Murder (Donut Shop Mysteries) |
Jessica Beck | |
Minotaur Books |
読むと、いけないものを見てしまうこともある。
(ジェシカ・ベック著)
スザンヌ・ハートは〈ドーナツ・ハート〉コーヒー・ショップのオーナー経営者です。ノースカロライナ州エイプリル・スプリングズという小さな町にあります。スザンヌは失業中の俳優である夫マックスと離婚後、ドーナツに情熱を傾けることにします。そこでスザンヌは愛すべきホームタウンの中心街にお店をオープンしました。毎日午前2時からドーナツ作りは始まります。深夜からの作業はつらいですが、スザンヌはこの居心地の良いドーナツの店を楽しんでいました。が、ある日、スザンヌの店のドアの前に死体がまるで小麦の袋かなにかのように投げ出されたときから、店は犯罪の現場と化してしまいます。誰もかれもグレーズドドーナツのために店に立ち寄りますが、みんな恐ろしい犯罪の詳細について知りたがります。元警官のジョージはスザンヌに気をつけるように言います、みんな容疑者かもしれないと。スザンヌはいろいろと聞いて回り、容疑者のアリバイを調べ始めます。
これはドーナツの店のオーナーが主人公のミステリです。いろいろな食べ物の店が舞台になっているミステリがありますが、ドーナツの店は初めてです。ドーナツが捜査にからんでくるのもなかった気がします。ワニが読んでいないだけかもしれませんが。
これまた小さな町の出来事なので人間関係が濃厚です。みんな知り合いです。
元夫のマックスがストーカーまがいにスザンヌにつきまといますが、ちょっと滑稽で不気味さはないです。
ドーナツの作り方がでてきますが、機械を駆使していて、これもとても興味深いです。
巻末にレシピがあります。
まだまだこのシリーズは続きがあるので、しばらくはおいしいドーナツにありつけそうです。
■おいしいショップつながり
調べてみるとおいしい料理の店のミステリはたくさんありますね。
ジョアン・フルーク作のクッキーの店です。
ファッジ・カップケーキは怒っている
ローラ・チャイルズ作のティー・ショップです。
ダージリンは死を招く
ダイアン・デヴィッドソン作のケータリングです。
クッキング・ママの鎮魂歌
クレオ・コイル作のコーヒー・ショップです。
名探偵のコーヒーのいれ方
ローラ・チャイルズ作のタマゴ料理の店です。
あつあつ卵の不吉な火曜日
ジェン・マッキンリー作のカップケーキの店です。
ウェディングケーキにご用心
エイヴリー・エイムズ作のチーズとワインの店です。
名探偵のキッシュをひとつ
ハンナ・リード作のハチミツのミステリです。
ミツバチたちのとんだ災難
主人公: スザンヌ・ハート(〈ドーナツ・ハート〉のオーナー)
場所: USA、ノースカロライナ州エイプリル・スプリングズ
グルメ: ドーナツ
動物: なし
ユーモア: 中
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