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ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(見えないグリーン )
![]() | 見えないグリーン (ハヤカワ・ミステリ文庫) |
ジョン・スラデック | |
早川書房 |
![]() | Invisible Green |
John ladek | |
Walker & Co |
読むと、何か方法はあるものです。
(ジョン・スラデック著)
〈素人探偵七人会〉は謎解きが好きな7人の集まり。準男爵、化学者、軍人、弁護士、警官などさまざまな職業の人たちが謎解きという共通の趣味で会を作っています。〈素人探偵七人会〉のメンバーは戦前は集まってミステリを研究したりして活動していたのですが、その後は戦争をはさんで会員もばらばらになり今は亡くなった会員や音信不通の人もいてもう長く活動はしていませんでした。ドロシアが35年ぶりに再会を計画すると、それを引き金に次々と殺人が起こります。いずれも不可能犯罪で、動機もわかりません。ドロシアから助けを求められた素人探偵のサッカレイ・フィンは推理を開始しますが、奮闘むなしく次々に会員が殺されていきます。最初の老人は、トイレの中で死んでいるのを発見されるのですが、どうやって殺したのか、その手段がなかなかサッカレイにもわかりません。実に奇妙な方法で行われた殺人です。会員のところにはオレンジを投げ込まれたりとかいたずらのような事件もあり、それぞれに色がメッセージの役割を果たしているようです。さて、グリーンとは何者か? 犯人は〈素人探偵七人会〉の全員を殺そうとしているのか? ドロシアの提案した再会が呼び水となり、連続殺人へとつながります。
密室、本格推理と聞くとそれだけで読む前からわくわくしますね。
これは1977年に刊行されたミステリです。サッカレイ・フィンが素人探偵で、ゲイロード主任警部と推理を展開しています。このころのイギリスの不動産事情や家賃の仕組みなどが詳しくでてきますが、日本にはないやり方で弱者には優しくできているのが、おもしろいと思いました。今でもこの仕組みが行われているのかどうかはわかりませんが。
密室殺人なのですが、その方法が単純なのがほっとします。なによりわかりやすい。ここでその方法について書くことができないのが実に残念です。作者は日々密室殺人について思いを巡らせているのでしょうね。いろいろな方法を考え付くのは知識や想像力や総動員ではないでしょうか。
素人の探偵会があるほど以前からイギリス人はミステリ好きなんでしょうか。シャーロック・ホームズが生まれたくらいだからそうなんでしょうね。
サッカレイ・フィンが探偵役のミステリは、「黒い霊気」(74年刊)があるようですが、ジョン・スラデックは2作しかミステリを書いていないそうで、残念です。もっと不可能犯罪を読みたかった。
主人公: サッカレイ・フィン(素人探偵)
場所: イギリス
グルメ: なし
動物: なし
ユーモア: 中
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