海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(知りすぎた犬)
![]() | 知りすぎた犬 (創元推理文庫) |
キャロル・リーア・ベンジャミン | |
東京創元社 |
![]() | The Dog Who Knew Too Much |
Carol Lea Benjamin | |
Dell |
読むと、誰かになってしまいそう。
(キャロル・リーア・ベンジャミン著)
リサは太極拳を習い、秋田犬チャンを飼う若く美しい女性。静かで満ち足りた生活をおくっていたように見える彼女がどうして死んでしまったのか。窓から身を投げねばならないような悩みでもあったのか。「ごめんなさい」と記されたメモは遺書だったのか。娘の死に納得のいかない両親はレイチェルに死の理由を調べるように依頼します。レイチェルは相棒のダシール(アメリカン・スタッフォードシャー・テリア)を連れて、リサのアパートに住み、太極拳の教室に通いリサの心を理解しようとします。
リサの愛犬チャンはなぜリサを守ろうとしなかったのか。忠誠心のあつい秋田犬なのに。
やがてもう一つの死体が発見され、レイチェルはリサの心の動きを通じて事件の真相を解明します。
レイチェルとダシールの探偵シリーズの第2巻です。
レイチェルはリサの家に住み、リサの服を着て、アクセサリーを身につけ、リサの元恋人と会うようになりますが、そのままリサになってしまうのではないかと、不安な気持ちになってしまいます。太極拳に打ち込んでいたリサは、これからどうしようとしていたのか。太極拳の教室に通う人々のリサへの感情は嫉妬、執心、恋心、などそれぞれで、それがまたレイチェルにも引き継がれているようです。静かにレイチェルの調査は進みますがそれはまるで心理劇を見ているようです。
■既刊
一作目では、マグリット(バセンジー)がでてきます。ゲイの画家が殺されます。
バセンジーは哀しみの犬
主人公: レイチェル・アレグザンダー(私立探偵。もとドッグトレーナー)
場所: USA、ニューヨーク
グルメ: なし
動物: イヌ:ダシール(アメリカン・スタッフォードシャー・テリア)
チャン(秋田犬)
ユーモア: 小
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