ワニと読むミステリ(青チョークの男)

読むと、偏執狂にはこだわりがあることを忘れてはいけません。

(フレッド・ヴァルガス著)
これは三聖人シリーズではありません、念のため。

登場人物がそれぞれユニークで、ありえないような性格なんですが、でもいるかもしれないし、いたら面白いなと思わせます。
ジャン=バチスト・アダムスベルグ(パリ第五区警察署長)は、いつも夢見ているような人物で、ニックネームが「森の精」。たえずいたずら書きをしています。
青チョークの男を目撃したことのあるマチルドは、高名な海洋生物学者でありながら、誰か町で見つけた人の跡をつけるのが趣味という変わった女性です。
パリの街角で、青いチョークで円を描きその中に他愛のないものを置くという奇妙な出来事が続きます。置いてあるものは、クリップとかオレンジとかおよそつまらないがらくたばかり。
しかし、ある日その円の中にあったのは、死体。
またしばらくして、別の死体。
急に連続殺人の様相を呈してきました。
アダムスベルグは、青チョークの男の跡をつけたことのあるマチルドと協力して捜査を進めます。このマチルドの周りにいるのが、ひねた盲目の青年や、毒々しい老婆で、一癖も二癖もありそうな人たちです。
犯人はこれかと思うと、まだまだ推理の続きがあって、気を抜いて読んではいけません。

■三聖人シリーズ
 論理は右手に
 死者を起こせ

 愛称マルコ、マタイ、ルカの3人が活躍するシリーズです。
 3人とも歴史学者ですが、それぞれ専門がことなります。
 マルコは、中世専門、マタイは、先史時代、ルカは、第一次大戦。

主人公: ジャン=バチスト・アダムスベルグ(パリ第五区警察署長)  
場所:  フランス、パリ
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小

青チョークの男 (創元推理文庫)
フレッド ヴァルガス
東京創元社

夏休みに読もう
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